新聞発行しよう

2. どうやって

とにかく創刊号を発行

乱暴な助言になるかもしれませんが、今だと思ったら、とにかく創刊号を発行してしまいましょう。

最初から用意周到に企画を練って、完璧なものを目指すのは大変なことです。まずは発行し、発行を重ねながら少しずつ手直しを加えたほうが、改善点や問題点がよりよく見え、工夫する楽しさも味わえます。

どんなことにも言えることですが、ああだこうだと考えていると物事は進みません。まずはあまり深く考えず気楽に発行し、発行の継続を身につけることの方が大切です。

そして何より、最初から大上段に構えると必ず挫折します。

基本設計を考える

とは言え、見切り発車で紙面が埋まるほど、新聞づくりはラクではありません。大雑把でも良いので、基本設計を考えておきましょう。

以下に、私が創刊号を発行する際に考慮し、その後も上手くいっている基本設計を紹介します。

1. 発行頻度

一人でもムリなく発行できるよう考慮して、時間的にも余裕のある月刊の定期発行を決めました。自分の生活サイクルから発行日を毎月25日と明確に定めたことで、逆算して計画的に作業を進めることができると同時に、発行に対する目標が定まり、意欲も高まったような気がします。

2. 紙面文量

やはり一人で制作する都合から、ひと月で記述可能な無理のない文量の紙面を設計しました。記事7~9本、写真点数4~6枚程度、見出しが4~5本、などなど仮の想定をしたうえで、一日100文字程度なら執筆できるだろうと考え、本文文字数が大体3000文字前後となる単頁の紙面にしました。

2. 記事の種類

掲載する情報がふんだんにあったとしても、新鮮な情報だけで紙面を埋めるのは大変です。そこで、報道(時事ネタ)、固定(連載モノ)と記事の種類を大きく2つに分けました。

報道(時事ネタ)ではその都度の最新の情報を、固定(連載モノ)では継続的な情報を載せることで、日常的な情報収集にも手掛かりができ、記事制作の目鼻立ちがつきます。

特に、固定(連載モノ)を多めに設けることで、記事の備蓄や使い回しや差替えができるようになり、柔軟な紙面制作が可能になりました。

見切り発車も大切ですが、明確化できるところはどんどん洗い出して、自分にできることとできないことを取捨選択しながら進めることが大切です。内容の充実よりもまず発行継続の上手な流れを作ることが大切です。

―― ひとこと ―――

私の場合、大きな目標を持って突き進むよりも、できる範囲の積み重ねの方が得意なので、こうした立ち上げ方をしましたが、それでもまずは決断と勢いが一番です。

あとタイミング。