最近の私の唯一の気分転換は、寝る前の限られた時間で見る保護された野良の子猫の動画なのだが、とにもかくにもただただカワイイので、頭を空っぽにしつつ、いつか飼えたらいいな、と夢想しながらボーっと見ている。
うむ。
子どもが生まれる少し前、千明(ちあき)と名付けた子猫と尚美(なおみ)と名付けた成猫、二匹ともシロクロブチの野良猫に餌を与えていたら、うまく懐いて玄関の中まで入ってくるようになったことがある。
あわよくば、このまま保護してしまおうと考えていたのだけど、子どもが生まれてそれどころではなり、何度か給餌を疎かにしてしまったため、どこかに去って行ってしまった。
それももう10年も前のこと。
さて時代は下って今現在、我が家のお向かいさんが地域猫のお世話をしているせいか、家の周りから猫がいなくなったことはないのだが、今は主にキジシロとサバトラとクロシロブチの三匹の野良猫が我が家周辺を根城にしている。
三匹とも我が家の玄関先のビオトープの水を飲みに来るので、朝か夕方には必ずいずれかの猫と鉢合わせになり、その度に慌てて逃げてゆくのだけど、最近、三匹のうちのサバトラ(「スンちゃん」と呼ばれている)は、近づいても逃げる素振りを見せず、堂々と水を飲むようになった。
そこで、ものは試しにと『夏休み子ども科学教室』で貰ったチリメンジャコの余りを少し与えてみたところ、向こうから近づいてきて、美味しそうに食べていった。
お向かいさんからは、あの子たちは野良が長いから懐くのは難しいと思う、とは言われているけれど、まあ、今はまだそんな感じだ。
昨晩は友だちと喧嘩をして膨れっ面で帰ってきた子どもでしたが、ここ数ヶ月の中ではかなり落ち着いていて朗らかで聞き分けも良く、どうしたのかなと思っていたら、寝る前に歯が抜けました。
毎日、丁寧に磨いてやっていた筈なのに、虫歯になってしまった治療痕のある銀歯の小臼歯。
私にとっては思い出深い歯です。