Diary
7月12日(土)

そうそう、これが本来あるべき夏の気候だよな、と思いながら土曜出勤している私である。

うむ。

さて先ほど、妻から連絡があり、半年以上放置していたオンライン学習に子どもが突然取り組みはじめた、とのこと。

このサービスは子どもも同意のうえで、先月解約したばかりだったのだが、また契約したほうがいいのかな? どうするんだ?

うむ。

いやしかし、このオンライン学習もそうだが、今年度まだ三回しか行っていない学童クラブの件でも同じようなことは言えて、つまり、ある程度の経済的犠牲を覚悟しておかないと、子どもの希望や可能性を担保してやれないことが、けっこうな頻度である、ということである。

これでもまだ、我が家なんて少ない方だよな。




土曜日出勤の私の服装は、およそ会社に行くような服装ではなく、もはや白眼視もされなくなっていますが、平日出勤の服装もどうかしてると言われれば、そうかもしれません。

さあ、気楽に働こう。

―― 本日の備忘録 ―――
Instagram 練習終わり、映画からは遠ざかっているが本には近づいている。

7月1日(火)

先週土曜日の文化芸術祭の振替で、昨日は休みだったため今日が週明け一発目。

毎度のことながら、週のはじめはいつも、子どもが登校するかどうか見極めるのに、こちらの方が過度に身構えてしまい、出勤する頃にはもうクタクタになっている。

うむ。

まあ、そんなこんなで、我が家はこの振替休日を利用して、毎年恒例となている、妻の亡き母の墓参りに長野へ行ってきたわけだが、最早、あの長野ですら山の上までしっかり猛暑なのだった。

今から10年前、はじめて子どもを連れて行った一周忌のお参りの頃から考えると、想像を超える過酷な変貌ぶりと言っていいだろう。

気温も世情も我が家の状況も。




日曜日に長野に出掛ける際、駅で子どもの友だち二人と会いました。二人とも中学受験専門の進学塾のカバンを背負っており、これから学力テストを受けに行くところだったようです。

一緒になった電車内では前日の文化芸術祭のことで、子ども同士で盛り上がって話していましたが、一見すると日曜日に偶然出会った子どもたちの、嬉しさや無邪気さが微笑ましい光景ですが、週明けに学校へ行けるか分からないうちの子どもと、数年後の受験を見据えて試験に挑戦する友だちの歴然たる差に愕然としてしまいました。

比べても仕方ないことですが、受験云々は別にしたとしても、お互いの状況の質や水準に違いがありすぎて、もはや笑うしかありません。

よそはよそ、うちはうち。忍耐あるのみですかね。

―― 本日の備忘録 ―――
悩ましい夏休み、黒兵衛の顔に疵、超不機嫌下校。

7月2日(水)

今日はプールの授業がある。

授業には健康カードを提出しなくては参加できないのだが、カードに記載する体温を子ども自ら計りはじめたので、今日は登校するのだな、とあたりをつける。

その後、自分で爪を切りはじめたので、更なる登校への確信を持つ。

うむ。

こちらからの下手な声掛けや具体的な問掛けは、良くない結果をもたらすことが多いので、毎朝こんな感じで、子どもの言動から登校への機運を確認している。

大袈裟に過ぎるかもしれないが、出勤後に「やっぱり欠席する」と言われて、慌てて呼び戻される可能性のある身としては、少しでも手掛かりや確信を得ておきたいところである。

ただ、こんな風に毎朝のように一喜一憂していると、いっそのこと不登校を貫いてくれている方が、気は楽なのかもしれない、とも思ってしまう。

なんてね。




昨晩、深夜に目が覚めてしまい、その後、うまく寝付けなくなってしまいました。仕方ないのでSNSを眺めていたら、子どもの状況と酷似する若干重めの内容の投稿を目にしてしまい、更に寝られなくなってしまいました。

―― 本日の備忘録 ―――
今の対応はサボリーマンだったおかげ、イ・ラン ジャパン・ツアー2025、駅前で福祉削減と排外主義を訴える維新の国会議員。

7月3日(木)

お母さんの仕事の都合で、朝早く家を出なくてはならない友だちを、登校時間になるまで我が家で預かった。

そのため、今朝は抗う余地なく、友だちと一緒に登校していった子どもである。

うむ。

さて昨日、子どもの放課後対応のため、半休をとって帰宅したのだが、下校してくるなり「友だちの家に遊びに行ってくる!」と言って出掛けてしまった子どもである。

そんだったらさぁ! もぉう!

まあそんなわけで、突如として自由時間を得た私だが、週末に手の回らなかった場所の掃除や、庭に出しっぱなしになっている道具の片付けなど、家事や雑事にかまけているうちに子どもが帰ってきてしまった。

私が完全に自由になれる時間なんて、こんな時ぐらいしかないのに。

自分の貧乏性を呪うばかりである。




一応、毎日登校はしてはいますが、毎日の持ち物の準備もしませんし、授業内でのプリントやテストの類はいっさい手を付けず持ち帰ってきます。宿題をやらないのはまだいい方で、ノートもまったくとらず、授業もちゃんとは受けていないようで、とにかく、気に入らないことは何もやらない、という姿勢を貫いているようです。

こうなってくると、実質的に不登校とあまり変わらない気がしています。

―― 本日の備忘録 ―――
無念のジョソラジオフ会、25年ぶりにエースコックを信じる、畑違いの仕事を堂々と受けてくるな。

7月4日(金)

今朝、私の作った特製ハムチーズレタスサンドで気を良くした子どもは、今週最後の登校を果たしたようである。

うむ。

今日は学校の個人面談がある。我が家の場合、担任の先生の面談以外に支援教室の先生とも面談をする。

そんな折、昨晩、妻が調子が悪いと言いはじめ、熱を計ったら37.3℃あった。体調不良なら仕方ない、明日の面談は一人で行かないとな、と思って床に就いたところ、うまく眠れなくなってしまったのである。

これまでずっと妻と二人三脚で子育てをしてきて、物理的な面ではお互いのできる範囲の部分でうまく役割分担してこなしてきたし、精神的な部分でも妻と共有しているからこそ、どうにかこうにか今までやってこれた面があったが、今の子どもの状況を、面談の場で一人で引き受けなければならないことに、突然自信が持てなくなってしまったのである。

うむ。

幸い妻は大事無く、今日は夫婦で面談に参加できる事にはなったのだが、こうした状況を一手に引き受けている母親が、この国にどれだけいるのかを考えると、気が遠くなってしまう。





一学期も残すところ二週間となりました。悩ましいことが山ほどありますが、いよいよ待ちに待った夏休みです。

―― 本日の備忘録 ―――
てらさわホークは今最も信頼できる、超薄切りハムカツの誘惑、久しぶりの父子水入らずの週末。

7月5日(土)

昨晩、エアコンの温度がなんだか安定してくれず、私も子どもも寝苦しいまま朝を迎えた。

だから先程、昼食前に寝不足気味で私が居間でゴロゴロしていたら、子どもの方は本格的に寝てしまった。

うむ。

昨晩はそのこと以外にも寝苦しい悩みの種があって、それはもちろん子どものことなのだが、そんな事を言われても、ということが昨日の面談時にあったのである。

今現在、登校はもちろん、文字や文章を書くことに困難(忌避とも言える)を抱えている子どもだが、担任の先生から、今の状況だと次学年では更に厳しくなることを懸念している、と伝えられた。

いやそれは。我々だって重々承知していることである。だから困っているのだ。

その後、支援教室の先生とも面談があり、また別の角度から報告や相談や提案があったのだが、ここで気付いたのは、担任の先生と支援教室の先生とでは、責任の範囲や担当する領域も違うわけで、それを承知したうえで我々も、報告や相談や提案内容をわきまえていないと、ちぐはぐなことになってしまう、ということである。

困難を抱える主体者としては、かなり高度なことを要求されると同時に、とても骨の折れる作業なのである。

本当に疲れるし、悩ましいばかりだ。




子どもの友だち(完全不登校)のお母さんから、近所に児童精神科が開院したという情報を頂き、さっそくホームページを覗いてみたところ、精神科では珍しく芸術療法を採用していたので、スタッフの方の経歴を確認してみました。

大学の同輩でした。

―― 本日の備忘録 ―――
父娘二人週末の行方、久しぶりのJ-wave、プラモデル再注文。

7月7日(月)

今日も暑い中、登校の子ども。

うむ。

先週の学校の個人面談では、厳しい現実を指摘されつつも、以前ほどの暴走や衝突はなくなり、成長と捉えられる面も増えてきているとのこと。

もちろん、まだまだ問題は山積しているのだが、なんとなく膠着状態であることは先生方も我々も感じているところであり、次の一手を打つかどうするか、というところでの夏休み突入なのである。

とりあえず、先生から提案された、夏休み期間中の補習授業に関しては、子どもは快諾してくれたが、どうなることやら。

うむ。

しかし、ここ最近の学校とのやり取りであらためて感じることは、先生方は良くやってくれているが、学校の主たる目的は価値観や可能性の画一化であり、そうした側面が我々の頃よりも更に強化されているということである。

つまり、今はうまく適応できている子も、それはそれで、かなり危うい状態にあり、うまく適応できてしまっているからこそ、その価値観や可能性が子どもたちの未来を規定してしまうことに、親も気付くことができない。本当に困ったことである。




連日の暑さも酷いですが、物価高は収まらず、国政選挙の行方は知れず、ガザや西岸では多くの人が殺され、夏休みを目前にして、ウンザリさせられることが多くて困ってしまいます。

―― 本日の備忘録 ―――
『ババヤガの夜』の夜、参政党が響いてしまっている事実、今日も半休の七夕。

7月8日(火)

朝から不機嫌だったが、今日も暑い中を登校していった子どもである。

うむ。

昨日、子どもの放課後対応で午後半休で帰宅したのだが、下校してくるなり「友だちの家に遊びに行ってくる!」と言い残し、家を飛び出して行ってしまった。

カツオかよ。

またもや突然訪れた自由時間だったが、結局、家事や雑事にかまけているうちに、子どもが帰ってきてしまった。しかしなぜ、よりによって私が担当の時に限って、友だちの家に遊びに行くのか。

そして、事前に遊びに行くと分かっていれば、もう少し計画の立てようもあるのだが。




友だちの家から帰ってきた子どもが、キラメキパワーズの変身セットを友だちから貰って帰ってきました。

高価そうな物なのでお返しした方がいいかなと思ってはいるのですが、これまでも、この友だちからはキーホルダーやコインケースなど、細々としたものを貰っており、ひとつひとつは些細なものながら、貰っている量がちょっと気になっていました。

これをきっかけに一度きちんと話しておいた方がいいかな、と思っているところですが、一悶着起こりそうな予感に満ち溢れています。論破しないよう気をつけます。

―― 本日の備忘録 ―――
オムライスにサラミ入れない、アイスコーヒー無くなって生茶、児童館は辞める方向で。

7月9日(水)

昨晩は、検定があるので今日のプールの授業は休むと言っていたのだが、今朝になって一転、やっぱり参加すると言って登校した子どもである。

うむ。

今朝は時差勤務で7時前に家を出たのだが、そのぶん家事雑事の時間を圧縮せねばならず、家を出る頃には心身ともにヘトヘト。

猛烈な暑さもこたえるが、この10年で染み付いた育児社畜生活により、変則的な行動に心身がついていかないことも大きな要因となっている気がしている。

10年という月日は、ゆっくりと静かに、そして確実に人を変えてしまうのだなぁと、身を持って感じる今日このごろである。




ただでさえ没落の一途にある我が国ですが、参政党をはじめとする排外主義や流言蜚語を撒き散らす勢力を、今ここで押し返せないようであれば、このまま雪崩を打つようにして落ちてゆくだけでしょう。

このところ葉の落ちる量が多いな、と思っていたら幹が腐っていた、という感じですね。

困ったものです。

―― 本日の備忘録 ―――
朝から鼠の死骸処理、沈没に最近気づいて参政党、Instagram の練習中。

7月10日(木)

毎朝観ているEテレの番組『The Wakey Show』のメインキャラクターであるDJウェイキーが、番組初っ端に「今日は良いことあるよ!」と言ったのを聞きつけ、「ウェイキーがああいうこと言う時は、絶対に悪いことがあるから、学校行きたくないなぁ」とボヤいて、登校していった子どもである。

うむ。

昨日は検定試験があるから休みたいと言っていたプールの授業だが、最終的にはなんとか授業に参加。検定試験では飛び級までしてきたようなのだが、満足感や達成感はあまり感じていないようである。

こうした子どもの傾向はプールの授業に限ったことではないのだが、いわゆる画一的な基準で習熟度を勝手に規定されること、つまり他者から評価されることに対し、それが悪い評価だろうが良い評価だろうが、かなり大きな違和感と抵抗感と不信感を抱いているようである。

まあ、実によく分かることではある。




この猛暑の中、女性たちはシアー素材のアイテムを上手く使って、軽やかで涼しげにあしらっている姿をよく見掛けます。

さっそく私も真似してみようと、今朝スタイリングしてみたところ、姿見の中には軽やかさも涼しさも皆無の、ただただ生臭いおじさんが佇んでいるのでした。

おじさんやるのも難しいです。

―― 本日の備忘録 ―――
あの夜を越える 非常戒厳 あるいは希望、八丈島関連リスト化、雨雲レーダー。

7月11日(金)

授業で提出するプリントの保護者コメントが書かれていない、と指摘され、今朝慌ててコメントを書いたのだが、そのプリントを持って登校した子どもである。

うむ。

さて、誰しもひとつやふたつ、思い出すだけで気持ちが塞ぎ込んでしまうような、若かりし日の苦渋に満ちた暗い経験を持っていると思う。

私は明確にふたつ、二十代半ばに不当で理不尽な仕打ちを受けた経験があって、今になっても思い出しただけで嫌な気持ちに支配される。

ただ、そのうちの一方は、相手が亡くなったことで不思議と心が軽くなり、以前のような苦痛も無くなり、その事自体思い出すことも少なくなった。

そこで、もう一方の経験も、もしかしたら大丈夫になっているかもしれないと思い立ち、加害当事者をネット検索してみたところ、本人らしき個人SNSに辿り着き、相手の最近の様子や動向を知るに至ったのだが、眺めているうちにかなり複雑な気分に陥り、すぐにブラウザを閉じてしまった。

やめておけばよかった。

この件に関しては、私よりも更に複雑かつ深刻に巻き込まれてしまった不幸な友人がいるので、もしかしたらその友人と対話・共有することによって、なんらかの解消の糸口が見つかるかも知れないが、長らく音信不通のため、連絡を取るのも難しい状況だ。

うむ。

しかし、ろくでもない記憶であればあるほど、人は苛まれ続けるのだなと、この年齢になってみてつくづく感じる。下手するとほぼ一生涯苛まれ続けることになると思うと、なかなかしんどい事である。




最近の我家の庭の土壌はけっこういい感じで、猫の糞など一週間もあれば綺麗さっぱり分解してしまいます。

どんと来い。

―― 本日の備忘録 ―――
昭和の夏はこうだった、タイムラインが参政党で充満、そろそろ外食したい。