Diary
2月14日(金)

連続登校四週目の登校を完遂した子どもである。

うむ。

昨晩も、なんとか寝る前までは平穏かつ幸福に過ごすことができたのだが、もう就寝するぞという時になって子どもに嫌な感じの説教をしてしまった。

しかも自分で説教しておきながら自分で後味が悪くなってしまい、そのせいでなかなか眠れず睡眠不足。

深く反省。

子どもは今、学習支援教室で週に二時間だけ、特別な授業を受けている。授業では、簡単なゲームを通して、論理思考や社会感情といった学習を、少人数で行っているようである。

フィンランドの小学校では、むしろこうした学習に多くの時間を割いている、というようなことを、最近読んだ本でちょうど紹介されていたので、特別な生徒に週二時間だけ、という我が国における対応の差をどう考えたらいいものか。少々戸惑っているところである。

私が小学生の頃には、そもそもこうした学習方法は存在しなかった。しかし、時代の変化とともに社会の要請も大きく変わっているのは明らかで、それに合わせて学習方法も変化しなければ、急速な少子化にも関わらず過去最多の34万人という不登校児童の数は、今後も更新され続けるだろう。




昨晩、キジトラ地域猫(通称:ツンちゃん)に子どもと一緒に餌やりをしていたのですが、ペーストタイプの餌を子どもの指につけて与えてみたところ、美味しそうにペロペロ舐めてくれました。

これはもう撫でても大丈夫、という合図だろうと思って背中を撫でたら、滅茶苦茶シバかれました。

難しい。

2月3日(月)

不登校認定を間近に控えつつ、三週間目の登校に足を踏み出した子どもである。

うむ。

先週、スクールカウンセラーの先生に、学校に対する子どもの気持ちや不満や不安などを定期的に聴取し、その内容をこちらにも共有して貰ったうえで、どういった対応が可能かどうかも助言して貰いたい、という要望を伝えていたところ、早速、担任の先生から連絡が来た。

こちらとしては、担任の先生以外からの意見が欲しかったので、わざわざスクールカウンセラーに問い合わせたのになぁ、と思いつつ、とりあえず話を聞いてみたところ、こちらでも既に確認している子どもの苦手意識を何点か挙げられたあとに「学校の教員が家までお迎えに行く事には抵抗があるらしいので、行き渋る時は『先生にお迎えに来て貰おうか』と声を掛けて頂くのが効果的かもしれません」と言われ、唖然としてしまった。この後に及んでこの認識だったのか。

私も認識を改めよう。むしろこの担任教諭に対し、うちの子はこれまでよくやっていたのだ。新年度まであと二ヶ月。無理せず、いくらでも休んでくれ。




とは言え、どうにかこうにか子どもが安定して学校に通えている今のうちに、在宅勤務の実現に向けて、あの手この手で交渉を進めているところなのですが、業務遂行の客観的な条件や在宅実施の切実な理由は揃っているにも関わらず、話がなかなか進まない状況についつい苛立ちを覚えてしまいます。

しかし、いつになったら私は社会と折り合いがつけられるようになるのでしょうか。

2月4日(火)

不登校認定を間近に控えつつ、三週間目の登校を継続中の子どもである。

うむ。

昨晩は寝つきが悪かったのか、子どもが何度か夜中に起きてしまい、その際に、学校でのネガティブな出来事を思い出し「学校が怖い、嫌だ」と妻に洩らしていたようである。

今朝、朝ごはんの時にも少しボーッとしたような感じで、涙目になる瞬間があったので、「どうしたの?」と声をかけると、「学校が怖い、行きたく無い」と洩らしたので、「無理しないで、嫌な時は休んで良いから、今日は休んだら?」と声を掛けたところ、次の瞬間にはテレビ番組の主題歌と一緒に元気に踊りはじめ、取り繕った様子もなく「もう大丈夫!」と言うので、逆に心配になる。

あとで妻に詳しく話を聞いたところ、友だち同士でよくありがちな悪ふざけが原因のようだが、子どもが不安定な時期でもあるので、少し注意が必要なのかもしれない。

うむ。

ここ最近、学校から配られる配布物の中に、新年度に向けた内容のものが目に付くようになってきているのだが、その期待と希望に満ちあふれた内容とは裏腹に、不安と悲観しか抱けない我が家である。




在宅勤務の実現をできるだけ早く確実なものとするために、ここ数日、ちょっとした策動を実行中なのですが、こんなことまでしないと動かない会社に、既に嫌気が差してきています。

策動の詳しい内容については、お話できる日が来たらここで紹介したいと思います。

2月5日(水)

不登校認定を間近に控えつつ、連続登校をはじめてから三週間目も中盤を迎えた子どもである。

うむ。

さて、遡ること先々週、子どもの右上顎の第一第二小臼歯の間に妙な欠けを見つけたので、すぐに歯医者を予約した。ついでに年末に受ける予定だった私の定期検診も同じ時間に予約し、先週末の土曜日に家族で通院したのであった。

私の検診は特に異常なく、欠損歯に対する上顎の奥歯が落ちてきているので、日常的に入れ歯をつけるよう注意されるぐらいで無事に終わり、子どもの方も虫歯ではなく治療箇所が欠けてしまっただけだったのですぐに修復してもらって無事に終わった。

お互いに大きな問題なく本当に良かったのだが、その晩、風呂上がりに子どもの髪をブラッシングしてやっていたところ、髪の付け根に小さな白いツブツブを発見。

とうとう我が家にも使徒が襲来してしまったか。

というわけで、我が家は総員第一種戦闘配置にて使徒殲滅態勢に移行しているところだが、今のところ使徒本体の姿は確認されず、使徒未満の小さな白いツブツブも日を追うごとに減少しているところである。

少なくともあと5日は態勢を解くことはできないため、辛い日々が続く。




この日記では偉そうな文体、いわゆる「常体」を使用していますが、私のことを直接知らない読者も増えてきた時に、このままではあまりに居丈高だなぁと思い至り、この一言コーナーでは「敬体」を使用することにしました。

印象って大事ですからね。

2月6日(木)

不登校認定を間近に控えつつ、三週間連続登校にも王手をかけつつある子どもである。

うむ。

二学期のように、何か納得できないことに対して不貞腐れたり暴れたりすることはだいぶ少なくなってきているようだし、年末のような、学校に対する後ろ向きな感情や発言だったり、連続的な長期の欠席などもだいぶ少なくなってきているものの、担任教諭や特定授業に対する忌避とテストや宿題の拒否は相変わらずなので、今の子どもの状態や状況をどのように評価してよいのか、正直言ってよく分からないところである。

ただ、表面的には安定しているように思える今のうちに、学校や家庭以外の何らかのオルタナティブな居場所を見つけてやりたいな、と思いつつも、具体的な手立てや子どもの意向もまだぜんぜん分からないのに、気持ちばかりが無駄に焦っている。

うむ。

しかし、変に焦っても仕方ない。とりあえず今のところはまだ下手に動かず、無理せずゆっくり推移を見守ることとしよう。




上手く回っている時はいいのですが、なにかに躓いた時に、昔から私は様々な事柄を周囲と比較してしまうことで、物事を悲観的に捉えたり考えてしまうことが多く、今回の子どもの件でも、そうした私の悪い癖が原因で、無為な衝突を繰り返してしまいました。

いい機会なので、そうした私の思考の癖について、少し腰を据えて考えてみたいです。

2月7日(金)

不登校認定を間近に控えつつ、三週間連続登校を達成した子どもである。

うむ。

昨日は学童帰りに友だちと揉めたようで、だいぶ不貞腐れた様子で家に帰ってきた子どもである。家でも感情の起伏が激しいまま過ごし、寝る間際には泣き喚くぐらいにはまずまず酷い状況になりつつも、大きな混乱や衝突もなく、なんとか無事に就寝までこぎつけることができた。

まあ、週の後半はだいたいこんなものだろうと腹を括りつつ、翌日の登校は難しいかもしれないな、といった諦めも就寝前に一緒に腹積もりしておくと、翌朝になって変に焦ることが少なくなる。

対応に慣れてきた部分も大きいけれど、私自身の前向きな変化の影響もそれなりにあるとも思っているのだが、そう思わなくてはやってられない部分もある、というのが本音である。




明日も仕事です。

思い切りサボってやろうという気持ちでみなぎっています。

2月8日(土)

昨晩は20時を過ぎたあたりで、まだ風呂に入りたくない、まだ寝たくもない、と子どもが言いはじめたので、また今夜もかとウンザリしつつ、ここ最近では一番の荒れた夜のはじまりになることまでは想像もしなかった。

うむ。

その後、こちらもいろいろ譲歩策を呈示しながら、風呂に入ることには合意したのだが、結局、泣き喚きながら出てきて、今度は、身体を拭きたくない、髪を乾かしたくない、パジャマを着たくない、歯磨きしたくない、と身支度をすべて拒否したうえで、学校行きたくない、死にたい、となってしまった。

流石に最後の訴えは、控えめに言って相当キツい。

その後、なんとか宥め賺して身支度を整えさせ、23時頃にようやく就寝に至ったのだが、その後は私の眠れない夜との格闘がはじまるのだった。

一週間のうちで一番疲れた長い夜だ。




疲れはもちろん、空腹や眠気、痛みや痒み、といった身体の不快感に対する耐性の低さと、対応力の未熟さがこうした子どもの不機嫌の大きな要因となっていると思われます。

昔からそうした傾向はあったのですが、ここ最近の精神的な不安定さと相まって、更に顕著になっています。

2月9日(日)

昨晩は、妻の地域サークル活動に子どもも付いていってしまって、ヤモメの晩飯。

今日は、妻の友だちの誕生日会に子どもも付いていってしまって、ヤモメの一日。

仕方ないので、家の整理整頓と掃除洗濯と野良猫の世話に励み、今は一服しながら昼飯はどうしようかと思案しながら、この日記を書いている。

まあ、ヤモメの昼飯なんてラーメン一択しかないのだが。

うむ。

しかし、そんな週末生活を営みながらふと思うのは、逆に私が子どもを連れて行ける、または子どもが付いて来たいと思えるような、私の家庭外の交流や活動があるかというと、全くない事に気が付き愕然とするのだった。

うむ。




県境を越えたところに工具のセカンドショップがあるらしいので、昼飯を食べた後に冷やかしに行こうと思ったのですが、もし子ども誘ったとしても付いてこないだろうなと思い、あらためて愕然となります。

2月10日(月)

連続登校四週目に足を踏み出した子どもである。

うむ。

週末は妻子で出掛けてしまうことが多かったため、日中は一人でヤモメのような生活を送っていたのだが、週末両日ともに、夜に妻子で帰ってくるなり、子どもが妙な躁状態で絡んでくるので、私に会えなくて寂しかったんだな、まったく可愛いやつめ、とかまってやっていた。

ところが、寝る前になると一転して鬱屈状態での妙な絡み方をしてきたため、子ども自体のギャップにも、昼のヤモメ生活からのギャップにも、両方に翻弄されてしまい、就寝前に嫌な疲れに苛まれるのだった。

うむ。

今週は飛び石休のおおかげで息継ぎができるし、気持ちに少し余裕も持てる。僅かなことのように思えるが、今の我が家にとっては大きな救いだ。




明日、子どもたち同士で遊ぶ約束をしているようなのですが、親の補助や介入なしにちゃんと約束できるかを、ひとつの到達点としたいところです。

子どもたちのやり取りを見ていると、あまりにも詰めが甘すぎる点が多すぎて心配になりますが、まあ、温かく見守りましょう。

2月12日(水)

連続登校四週目。飛び石休み明けで若干の行き渋りを見せたものの、自分を鼓舞して登校していった子どもではあるが、あまり無理はしないで欲しい。

うむ。

昨日は一日、子どもたち同士で遊ぶ約束をしていたのだが、全12ページのしおりまで作成して、綿密に計画された遊びの予定は、朝8時から夜20時までびっしり詰まっていたのだった。

12時間に及ぶ長大な計画はもちろん、あんたたちだけじゃ無理じゃない? という内容や、ここまでどうやって行くの? という行程など、現実的に不可能な箇所がかなり多く目立っていたため、まずは計画変更の説得のところから頭を悩まされることとなったのだが、一緒に遊ぶお子さんのお父さんやお母さんの協力の申し出のおかげで、子どもたちの計画は概ね実現できる方向で、なんとか落ち着いたのだった。

当日も前の予定が押したり狂ってしまったりしたようだが、お父さんやお母さんが臨機応変に対応してくれたおかげで、無事に楽しく遊んでくることができたようである。

私?

私は家で、現地からの報告を、逐次受けておりました。




ここ最近、子どもが苛々している場面がとても多く、こちらが建設的に話しをしようとしても、何かにつけて揚げ足取りをしたり、不遜な態度で無視したり、当たり散らしたりします。

こちらも感情的にならないよう努めてはいるのですが、ほとんどの場面でそのような対応をしてくるので、本当に疲れます。

この試練を耐えたところで、なにか報われることがあるのでしょうか? 本当に。

2月13日(木)

今日も連続登校四週目を登校中の子どもである。

うむ。

昨日、学童クラブからの帰りの子どもから「友だちからファービーを見せたいから家に来ない? と誘われたから、ちょっとだけ見に行っていい?」と言われた。

まあ、ちょっとぐらいならいいかと思いつつも、もうだいぶ暗くなっており、友だちの家も少し遠いので、友だちの家まで一緒に付いて行き、5分の約束で私は外で待っていたのだが、結局、寒風吹きすさぶ寒空の下で20分待たされたのであった。

うむ。

実際のところは、疲れと寒さでかなり苛立っていたのだが、子どもには少し釘を差すだけに留めてとにかく家路を急いだ。

この苛立ちを家の中までは引きずるまいと、上手く気持ちを切り替えて、なんとか寝る間際までは耐え抜いたのだが、子どもの髪を乾かしていたところで、普段なら無視するような子どもの身勝手な言動に我慢ができず爆発してしまい、一日の最後ですべてを台無しにしてしまったのだった。

うむ。

まあ、私の鍛錬が足りないだけなのだが、そもそもこれは、いったい何の鍛錬なのだろう?




だいぶ慣れてきて、そろそろ撫でさせてくれそうな感じのキジトラ地域猫(通称:ツンちゃん)に餌をやっていたら、突然、躍動的な嗚咽をしはじめたかと思ったら、食べていた餌と一緒に大きな毛玉を吐き出しました。

話には聞いていましたが、目の前で見るのは初めてのことだったので、かなり驚きましたが、目の前で吐く行為というのは、猫的には慣れてきた証なのでしょうか? 教えて詳しい人!