Diary
3月15日(土)

週末の午後。

今日も妻と子は各々に出掛けてしまい、一人留守番を任された私である。

うむ。

仕方ないので、せめてもの慰みに地域猫に餌をやった後、部屋の片付けや掃除や洗濯に黙々と没頭していたら、空気の入れ替えで開け放っていた玄関から猫が闖入しており、上り框で悠々と寝そべっていたのである。

うむ。

夕方から、四月から転所する学童クラブで個人面談があるので、それまでには妻子も帰ってくると思うのだが、猫はこのままにしておくべきかどうなのか。

しかし猫よ、君はちょっと気ママすぎやしないかい。




ちなみに今日、子どもは初めて一人で自転車で出掛けてゆきました。

3月1日(土)

そもそも今日は、土曜日出勤予定だったのだが、妻の親戚の法事の参加のため、休むことにしていた。

しかし、子どもの学童クラブの件で、プランB(現施設の一時利用)を進めるにあたり、本日中に手続きが必要なことが分かり、その対応のために私だけ法事の参加をキャンセルさせてもらった。

ところが、子どもの友だち中に、学童クラブをプランA(別施設への転所)で決定した子がいることが分かり、あれだけ拒絶していたうちの子どもも、あっさりプランAへの変更を承諾したのだった。

というわけで、プランBの手続きの必要は無くなったのだが、一度断りを入れた法事に再度参加を申し出るには、既に日が迫っていたので気が引けてしまい、かと言って無為に有給休暇を消費するのも癪なので、気分的な折衷案として、今日は午前中だけ出勤することにしたのだ。

三月初っ端。紆余曲折の土曜日を過ごしている。

うむ。




トイレの電球が切れてしまったので、植物育成用の特殊なLED電球を応急処置的に使用しているのですが、トイレに行く度に、子どもが「また育っちゃったよ」と言って出てきます。

君は光合成するタイプじゃないから大丈夫。

3月3日(月)

三月の冷たい雨の月曜日にも関わらず、登校した子どもである。

うむ。

さて、水面下で会社と交渉を続けている在宅勤務の件だが、ようやく常務会にも話が届き、今度、個人面談をさせてくれないか、というところまで話が進んできた。

面談したからと言って在宅勤務が実現するかどうかはまた別の話で、とりあえず、訴えにきちんと対応した、という体裁だけ整えられて、やはり難しいという結論に持っていかれることも十分に考えられる。

経営者にしてみれば、取るに足らない四十半ばのうだつの上がらない一人の従業員かもしれないが、子どもの今後の状況を考えると、私だって背に腹はかえられない。できる限りの譲歩を引き出したいところではあるが、どうなることやら。




いつも子どもと一緒に登校してくれている、保育園時代からの友だちが、中学受験を見据えて大手進学塾に通い始めたそうです。

小学校も折り返し地点ともなると、子どもの将来を見据えて、新たな一歩に踏み出すご家庭が出てくる時期ですが、我が家はとにかく、今日一日を過ごすことに精一杯です。

明日のこともどうなるか分からないのに、三年後を見据えるなんて(遠い目)ねぇ。

3月4日(火)

三月一週目、朝食抜きで登校した子どもである。

うむ。

さて昨日、午前中に学童クラブから利用登録のことで連絡があったのだが、仕事中に連絡が来ると、「またトラブルか?」と反射的に緊張が走るようになってしまって嫌になる。

その後、学校が終わって子どもが学童に入室した直後にも学童から連絡があり、流石に今度は嫌な知らせだろう、と覚悟して電話に出たところ、帰宅時間についての事務的な問い合わせだった。

電話での遣り取りを終え、驚かさないでくれよと胸を撫で下ろしてた直後、間髪入れずに今度は学校から連絡があり、嫌な予感とともに再び緊張が走った。

予感通り、担任の先生からの報告では、二時間目の音楽の授業でトラブルがあり、激昂したうちの子どもが学校外へ飛び出してしまい、その後、給食まで別教室で過ごして、なんとか午後には落ち着きを取り戻し、自分の教室に戻ったそうだ。

三度目の連絡で三度目の正直と言うかなんというか。

油断も隙もない。




そんなこんなで、今朝、子どもが朝食を食べようとしないので、今日はお休みかな? と思っていたのですが、普通に登校していきました。

がっ!

お昼過ぎに体調不良で早退して帰ってきました。昨日、学校外に出た時に雨に濡れてしまったとも言っていたので、体調を崩してしまったようです。

あと、音楽の授業がある日は、絶対に休む、と言っております。

3月5日(水)

今日は体調不良で学校を休んだ子どもである。

うむ。

昨日、体調不良でお昼過ぎに学校を早退して帰ってきた子どもだが、夕飯こそ口にしなかったものの、就寝までは大きな不調を訴えることもなく、ゴロゴロとのんびり過ごしていた。

ところが、深夜も二時を過ぎたあたりから腹痛を訴えはじめ、結局、そこから朝方まで何度か嘔吐を繰り返したのだった。

うむ。

おかげで今日は、家族全員睡眠不足。

最近なんだか、体調不良となると嘔吐が癖のようになってしまっている子どもである。正直、嘔吐はかなり厄介だ。




昨日、常務会の経営者たちと在宅勤務についての面談がありました。

特別対応や緊急措置など様々な提案を受けましたが、肝心の在宅勤務については、影響が大きいためもう少し調査と検討が必要とのことで、最後まで確定的な内容や説明を聞くことはできませんでした。

職場からも組合からも、追撃して貰ってはいるのですが、ここまで頑なだとは思いませんでした。

さて、どうしましょうか。

3月6日(木)

今日も休みの子どもである。

うむ。

体調不良はだいぶ落ち着いてきている様子だが、まだ本調子ではないとのこと。更に今日は因縁の音楽の授業があるため、何れにせよ欠席は決めていたようである。

今後も音楽の授業の日は休む、と言っているのだが、さて、どうなることやら。

うむ。

さて、今年度の登校も残すところ二週間ほどである。

四月からの新学期・新学年では、担任の先生やクラスメイトも変わり、新しい授業科目やクラブ活動なども加わる。紆余曲折のあった学童クラブは転所する方向で決まっており、子どもを取り巻く状況は大きく変化することになる。

併せて、離脱気味の学習や授業、学校への行き渋りや不登校、感情の起伏の制御など、多くの課題を持ち越しての新年度となるため、親の懸念や憂慮は募るばかりである。

どおりで、睡眠不足の夜が続くわけだ。眠い。




今後の家族の生活自体が、新年度の子どもの反応次第で大きく変わる可能性がある、というのも精神的にはなかなかの負担です。その負担軽減のためにも在宅勤務に拘っているのですが。なかなか。

子どもが産まれてからずっと、常に子どもと何かを天秤にかけ、究極の選択を迫られながら過ごしているような気がします。

3月7日(金)

今日は登校した子どもである。

うむ。

昨晩は、音楽の授業での出来事を思い出し、その時の不当な対応への悔しさを訴えながら、号泣していた子どもである。

音楽の授業に関しては、うちの子ども以外からも、あまり面白くないとか、苦手だとかいった話を耳にしたことがある。その理由は、教科の先生が高圧的で意地の悪い授業の進め方をするからだそうだ。

我々の世代からすると、それぐらいの理不尽な先生ならいくらでもいたよな、と思ってしまいがちなのだが、正当な理由なく威圧されたり悪意を向けられたりすることに対して、今の子どもたちはとても敏感に反応する。

こうした子どもたちの至極真っ当な反応を見ていると、むしろ我々の鈍感さが、こうした理不尽を野放しにし、助長してきたのだなと思い至り、申し訳なくなる。




今日はこれから学校の支援教室の先生との面談があるので、仕事を早退します。

ここ最近、子どもの件で遅刻や早退や半休などを取りまくっていますが、定時間定所で拘束される働き方って、抑圧を知らしめるためだけに機能しているのだなと、つくづく感じています。

もちろん業態や業種にもよりますけど。

3月8日(土)

今日は午前中に来年度からの学童クラブの説明会があったので、子どもと一緒に留守番、午後は妻も子どももそれぞれに出掛けてしまったので、私一人で留守番である。

夕方には二人とも帰ってくるので、一人の時間を楽しむというよりは、掃除や片付けをしているうちに終わってしまうような留守番である。

それでもこうして日記を書けるぐらいの時間ができたので、30分ほどの自由を謳歌している。

うむ。

昨日は学校の支援教室の先生との面談があり、いろいろと話はできたのだが、根本的な心配や不安は拭えぬまま、課題を持ち越して新年度を迎えるしかないのだなぁ、とあらためて腹を括る。

ちなみに、とりあえず週明け月曜日は、因縁の音楽の授業があるので、学校には行かないようだ。

音楽の先生の転任を心から願う。




こどもは友だちの家に遊びにいったのですが、送り迎えなしで遊びに行くのは今日が初めてです。

帰りが約束より1時間半遅くなると、先ほど連絡がありましたが、ちゃんと帰ってくるのでしょうか?

3月10日(月)

予定通り本日も欠席した子どもである。

うむ。

音楽の授業は週に二回あるため、このままいくと年度内はあと二日回は休むことになる。年度内ならまだしも、新年度も引き摺るとなると、影響は地味に大きい。

一難去ってまた一難。

いつか我が家にも、何らかの良い軌道に乗れる日がやって来る筈だと、信じて生きていくしかない。

3月11日(火)

昨日、子どもに留守番を頼んで夕飯の買い物で家を出ようとしたところ、子どもの学校の理科の専科の先生が、欠席しているうちの子の心配をして我が家を訪ねてきてくれた。

玄関先で、無理してまで(学校に)来ることはないけれど、もし学校で嫌なことがあったらいつでも理科室に逃げてきていいからね、と先生が子どもに声を掛けてくれた。

その後、買い物を終えて帰ってくると、玄関先に身に覚えのない「力水」のケースが子ども宛で置き配されていた。

はて? これは? としばらく考え、年始に友人が我が家に遊びに来てくれた際、うちの子どもが「力水」の美味しさを友人に力説していたので、もしかしたら? と思って連絡してみたところ、やはりその友人からの届け物だったのである。

電話口で、まだまだ人生長いし、少し休むぐらいの時間は必要だよ、と友人から言われ、電話を代わった子どもにも励ましの言葉を掛けてくれたようだ。

本当にありがたい事である。




子どもとトラブルの起きた音楽の先生について、イケオジ風だそうなのですが、昭和のような古い教育方法なので、学校内でもかなり不人気だとのことでした。

今すぐにでも、豆腐の角に頭ぶつけて貰いたいです。

あと、この日記を書いていて思ったのですが、子どもの不登校の原因になったのはすべて男性、そんな子どものケアしてくれているのはすべて女性ということに気がつきました。今回、子どもに気を掛けてくれた先生も友人も女性です。

3月14日(金)

昨日、ビデオ通話をしながら友だちと一緒に夕飯を食べたいと子どもが言うので、友だちのお宅と夕飯の時間を合わせるなら、先に風呂に入っといてね、と子どもに伝えると、なぜか突然ブンムクレはじめた。

理由を聞くと、どうやら観たい番組もあるようで、風呂に入っていると観られなくなる、と言うので、今すぐ風呂に入れば父ちゃんが三分で頭を洗ってやるから充分に間に合う、と伝えると、絶対に三分だからね! と半信半疑ながらも風呂に入ることに同意したのだが、実際のところは、二分半で洗い終わって出てくることができたのである。

我が子よ、父ちゃんは自分の風呂なら一分で終わらせることができるぞ。ムハハハハッ!

不平不満を言うよりも、進んで技術を磨きなさい。それこそ、自由と放埒への最短の近道だ。




件の音楽の授業ですが、ひとまず別室でリモート受講することで事なきを得ているところですが、他学級他学年でも音楽の授業を同じように過ごしている生徒が少なからずいるようです。

音楽教諭は直ちに豆腐の角に頭をぶつけて下さい。