2021年 8月
8月5日(木)

五輪にはもともと批判的だし、東京五輪はもってのほかだと思っているけど、久しぶりにテレビのある環境にいて、ヤラセまがいのバラエティやワイドショーとか、ウンザリする内容ばかりのニュースとかではなく、アスリートがマジガチで勝負している中継映像にチャンネルを合わせてしまうのは、とても自然な流れなのだなと感じた。

あとまあ、どこのチャンネルでも何かしらの競技をやっているから観ちゃうんだろう。

ちなみに娘は、バレーボールのロシアチームを応援していた。応援の甲斐あってか、決勝まで勝ち上がっている。

しかし、あらためて、テレビは必要ないと感じた。




今の政府与党には何の期待もできないので、とにかく家族や自分の命を守る行動を心掛け、この難局を乗り切りましょう。しかし、回を追うごとに状況が酷くなるって。もう、うんざりだよ。

8月6日(金)

一回目のワクチン接種まであと19日、二回目までは40日もある。ウィルスの毒牙にかからずこの期間を無事に過ごすことができるのだろうか。

うむ。

統治権力は無為無策のうえに汚職と腐敗にまみれ、国民は自分のことしか頭にない無関心無感覚の衆愚ときている。

うむ。

終わりの見えない猛烈な暑さが続いているうえに、三つの台風が同時発生していると言うではないか。

うむ。

この夏が終わる頃、この国はどれだけ酷い状態になっているのだろうか。




美術、音楽、文学、映画といった芸術表現の崇高な作品は、既存の作品や人物や社会や政治や価値に対する優れたカウンターやオマージュやアンサーやメタファーになっている。つまり、純粋芸術とは限りなく不純なのだ。学術においても同様だ。

8月7日(土)

明日は台風の影響で朝から大雨予報が出ているのだが、明日は朝一番で娘のスイミングがあるのだ。

困った。

でも、ものは考えようだ。どうせ濡れるのならば、水着のまま出掛けてしまえばいいではないか。

でも俺はどうしよう?

困った。




コロナに猛暑に台風の三連休ですが、腐らないよう朗らかに過ごす所存であります。

8月8日(日)

朝、台風の影響による豪雨の中を徒歩でスイミングスクールに向かったのだが、びしょ濡れで到着してみると、スクールの建物内は真っ暗で人気がなく、玄関扉は固く閉ざされていた。

お盆休みだったのだ。

玄関前で呆然と佇んでいると、同じレッスンを受けている親子が何組かやって来て「休みですか? 聞いてなかったな」などとぼやき合い、互いにやるせない気持ちを慰め合うのだった。

三連休中日。なかなかな良い始まりだ。




娘は午後から友人宅で行われるパン作り「パンパーティ」に出掛けていきました。私はしばし午睡します。

8月9日(月)

三連休最終日。

曇 時々 豪雨 時々 曇 時々 薄日。

朝からドラッグストアへ虫刺されパッチとゴミ袋を買いに行く。家に帰ってママゴト遊びをした後に10時におやつを食べる。11時前に昼飯と夕飯の買い物に隣町の商店街まで電車で出かける。

11時2分。座れないぐらいにはほどよく混んでいる車両の中で黙祷。

昼飯は昨晩の残りの米で炒飯。今日の目標は銀座アスターの味に限りなく近づける。もしくはアスターの味を超える。卵だけはかなり新鮮な平飼いの上物が手に入った。

昼飯が終わったらお風呂プールでもして、その後は昼寝でもして、夕食の準備をするか。

三連休最終日。

皆さんはいかがお過ごしでしょうか。




嵐が去り、嵐の前の、嵐の中の静けさを家族で過ごす。まるで黙示録のような三連休最終日である。

8月10日(火)

台風一過の強風の朝だった。

ちょっと危ないかもなと思いつつも、とりあえず二階のベランダに洗濯物を干しておいたのだが、私の想像を遥かに超えた強風の威力は、轟音とともに洗濯物だけでなく物干し竿もろとも軽々と吹き飛ばしていってしまったのである。

うむ。

幸い大事には至らなかったものの、猛省である。朝っぱらからご近所の方にも迷惑をかけてしまった。

ただ、一連の騒動のおかげで、いつも寝覚めの悪い娘もスッキリパッチリ目を覚ましてくれました。




台風一過の影響で、各地で激暑の予報が出ている。ここ東京も36℃予報。大変な時代になってしまったなぁ。

8月12日(木)

久しぶりに、とても濃厚な夢を見た。

大学時代の夢だったが、登場人物も事象も現在と過去が入り乱れるような内容で、なかなか楽しい夢だった。

うむ。

私の直近の学生体験は、もちろん大学時代ということになるのだが、それももう10年以上前のことなので、記憶もかなりおぼろげである。小中高となると遥か昔のこと過ぎてもう。

私の記憶能力的にも、もしかしたら学生時代の夢もこれが見納めではないかとも思ってしまい、楽しい夢だった一方、なんだか妙にしみじみしてしまった。




東京都の新型コロナウイルスのモニタリング会議で「もはや災害時と同様に自分の身は自分で守る感染予防のための行動が必要な段階である」とのコメントが出たようだ。制御不能ということか。てか大規模災害起きたらどうすんだこれ。

8月13日(金)

さて昨晩、娘の歯の仕上げ磨きをしていたら、下顎の前歯が妙に乱杭気味になっているので、どうしたことかとよく見たら、歯の裏側の歯茎の部分から、ピョコりと白い永久歯が顔を覗かせていたのだった。

そのことを娘に伝えると、娘は鏡の前で悪戦苦闘しながら、嬉しそうに新しい歯を眺めていた。

そんな娘の姿を、羨ましいような寂しいような、妙な気分で眺める父だった。




また雨の週末ですね。参りました。夕暮れ時はもの凄い蝉時雨ですが、夜はちらほら秋の虫が鳴きはじめていますね。

8月16日(月)

9連休明け、なんて方もけっこういるのではないだろうかと思う。実のところ、私は今日も休みだ。

以前なら、娘を保育園に送って、朝から呑める居酒屋で一杯ひっかけてから、映画を観て、また昼食に美味い肴で一杯ひっかけてから、家に帰って酔い覚ましの昼寝をする、というのが、父の休日の至極の楽しみ方だったのだが、今はどれもが叶わない。

仕方ないので、娘を保育園に送ってから、家の大掃除をはじめた。同時進行で昼食のための至極のラーメン作りのための仕込みをしている。午後は水槽をちょっといじって終わることになるだろう。

豪雨とコロナ三昧で、色々と終わりが見えない盆休み最終日。



昼食のラーメンが効きすぎて、胃もたれ気味の夕方です。

8月17日(火)

また保育園で感染者が出てしまったようだ。

前回は一人の保育士さんだけでクラスターにはならず、その保育士さんも無事復帰した。今回は保育士さんと園児の双方の感染というのでちょっと心配だ。

とりあえず、お迎えを急ごう。




会社側にしつこく打診していたリモートワークの件ですが、オリンピックも終わってしまったので、もうどうでもいいやと思っていたら、ここに来て完全ではなく隔週リモートワークで検討できないかという内容の返答がきました。ちょっと遅いよ。

8月18日(水)

保育園での感染者は、娘のクラスとは接触の少ない乳幼児クラスで判明したそうだ。娘のクラスの子どもたちは検査対象にはならないため、今後の保育も継続されるとのことだったが、感染者は11日には症状が出ていて、陽性が判明したのが17日の午後になってからという話を聞き、そこまで対応が後手になっているのかと驚くばかり。

私のリモートワークの話は進みつつあるが、ちょっともう手遅れなのかもしれない。

ちなみに、この二ヶ月、会社にリモートワーク実施をしつこく要請してみて絶望を感じることばかりで、全社的にリスク管理を真剣に考えている経営者や役職者が一人もいないとか、不安や疑問や意見を持っていても声をあげる社員が一人もいないとか、そもそも直属の上司が「コロナは風邪」論者だったために話がここまで遅くなってしまったとか、唖然としてしまうことの連続で、この国も終わってるけど、うちの会社でこの体たらくなのだから、他でも同じような事例が無数にあるのだろうと容易に想像できる。

状況はかなり深刻だ。




昨日に引き続き、保育園から2日連続で陽性者判明の連絡が入った。流石に参った。

8月19日(木)

昨日の昼過ぎ、職場の窓に美しく輝く東京湾を眺めながら仕事をしていたら、ゲリラ豪雨によって東京湾がホワイト・アウトしてしまった。一瞬の出来事だった。

私の脳裏には即座に我が家のベランダに今朝干した洗濯物の光景が浮かび、なぜかジョン・レノンのイマジンの有名な一節を口ずさんでいる自分がいるのだった。

ちなみに、窓の外を眺めながら仕事ができるのかという問題は、ここでは考えないでおこう。

今日は今のところ良い天気だ。




今日は、保育園で一人、職場で二人の陽性が判明しました。保育園はクラスターの続報、職場は部署も業務も違うので直接の接触はありませんが、ちょっとまあ、困った事態に入ってしまっています。

8月20日(金)

朝、娘の髪をツインテイルに結う。最近、ようやく私が結ってもいいとの許しが娘から出た。

編み込んであげたりできればいいのだが、男親にとって髪結のハードルはかなり高い。難易度の低いポニーテイルすらかなり手こずったため、私の手際の悪さを娘が嫌がり、新たなスタイルは許可がおりるまでは結わせてくれないのだ。

まあこうして、いつもの何気ない朝の準備をひとつずつこなしながら、同時に心の内に覚悟を決めなくてはならない。

今日も家族全員が無事に家に帰って来られますように。

こんな覚悟をしなければならなくなるとは。




来週から、不完全ながらも自宅でのリモートワークに入る予定なのですが、孤立無援の塹壕戦に挑むようで、なかなかの心境です。

8月21日(土)

娘がゲホゲホと咳をしていたので一応熱を測る。自分も少し喉がいがらっぽいので、ついでに熱を測る。

お互い平熱。

否が応でも神経質になってしまうのは仕方ないにしろ、「コロナはただの風邪」と思っていた方が、精神衛生的にはよっぽど良いのかもしれない。

午前中のうちに隣町の商店街にある豆腐屋や魚屋や韓国惣菜屋に買い物に行こうと思っていたのだけど、空模様が怪しいので洗濯物を取り込む。週末に限ってまたこんな天気なのか。

精神衛生ぇ。




7月に予約した1回目のワクチン接種が来週の水曜日。2回目は九月半ば。う〜むぅ。

8月23日(月)

土曜日から軽い頭痛と目眩が続いていて、夏バテなのか疲労なのか、はたまた、といった感じなのだが、健康面については年齢的にも色々と不安が過るお年頃なので、ちょっと注意が必要だ。

ただしかし、お年頃はお年頃でも娘とは違って、これから先、私には心がトキメクようなお年頃が巡ってくることは無いのだなと思うと、ちょっと寂しい気がするな。




天候不良と猛暑とコロナによって、ここのところの週末は自宅で過ごすばかりでしたが、慣れてきたというよりは、もう限界ですね。

8月24日(火)

もっと心待ちにしたいものはいくらでもあるのだが、明日はようやく待ちに待った一回目のワクチン接種だ。

ただ、娘の保育園では昨日の時点で更に園児3人の陽性が確認され、職員園児合わせて8人のクラスターが発生してしまった。

クラスターが発生した1・2歳児のクラスは登園自粛が要請されたが、PCR検査がすぐには受けられない状況が続いているため、まだ感染拡大の可能性があるようだ。

さて、このように目の前で感染が広がっているにも関わらず、今の制度や対策では、個人として身を守る行動はワクチンだけ。しかもまだ一回目。仕方ないので、私は今日も娘を保育園に預け、虚しく出勤しなくてはならなかった。

このまま手をこまねいて感染の毒牙にかかるのを待つしかないのかと思うと、とてももどかしい状況だ。




ちなみに、感染拡大の結果、実際に保育園が休園してしまった場合も、休業補償制度は今年の3月で終わってしまっているので、ちょっと困ったことになりそうですね。なんつうかな。

8月25日(水)

今日はワクチン接種の特別休暇で仕事は休みだ。

おかげで、あくせくせず、余裕を持ってゆっくり朝の準備ができるなと思っていたのだが、こんな日に限って娘の目覚めは爽快で、特に愚図ることもなく、おまけに聞き分けもすこぶる良くて、むしろ、いつもより円滑に準備が進み、いつもより早めに登園できたのだった。

うむ。

ワクチンの方は無事に接種を済ませたが、半日ぐらいは安静にしていようと開き直り、かなり久しぶりに仕事や家事や育児のことは何も考えず家でだらだらしていたら、独り身の頃の気楽さが思い出されて、なんだか妙にしんみりしてしまった。

腕の痛みはまずまずあるが、それ以外は問題なく、酒が飲めないことの方が辛いかもしれない。

ちなみに私はファイザーのワクチン。




近所のローカルスーパーに3個で100円の自家製ハンバーグが売っていて、値段的にちょっとどうなのかとも思ったが、悪いものは出さない店なので、目を瞑って買ってしまった。さて。焼くか。

8月26日(木)

一回目のワクチン接種を終えて、張り切って職場に出勤してみると、総務の連中が私のデスク周りを勝手に掃除しているので、何事かと思ったら、私のデスクからほど近い若手の青年の陽性が昨日判明したとのことだった。

うむ。

私は昨日ワクチン接種特別休暇だったので、濃厚接触者にはならないとのことだが、周囲の同僚たちはPCR検査送りになっていた。今の私の頭痛や倦怠感は、おそらくワクチンの副反応の影響なのだろうけど、まあ、あちらでもこちらでも陽性報告ばかりで気が滅入る。




リモートワークにはゴーサインが出たものの、スケジューリングやワークフローといった具体的な話がなかなか進まなくて、こちらも気が滅入る原因のひとつだが、今夜は麦酒が呑めるぜぇ! いぇいっ!

8月27日(金)

もうすぐ9月だというのに酷い暑さだ。おまけに夜も気温が下がらない酷い熱帯夜だ。おかげでエアコンを強めにして寝たせいか、鼻の奥や喉がいがらっぽくなってしまったが、はたしてこれは本当にエアコンのせいかどうなのか。一抹の不安が過る。

そんな暑さによる寝苦しさに加え、昨晩は夜中の12時過ぎに緊急車両のサイレンの爆音に起こされた。我が家からワンブロック先で待機している救急車を確認したが、胸騒ぎを感じながらも疲れていたので横になったが、朝方4時前にまたサイレンの爆音に起こされた。窓の外を確認してみると、夜半に確認した同じ場所から救急車が発車するところだった。

まじか。




職場で陽性が判明した社員の隣席で働いていた若い社員が発熱したそうだ。あちらからもこちらからも、ひたひたと迫ってきている。

8月30日(月)

八月最後の週末だったが、今回も極力自宅から出ないよう心掛けていた。おかげで、週末が我が家にとってのストレスの主原因になりつつある。

困ったことだ。

土曜日に妻が二回目のワクチン接種を打ち、一日経ってから微熱と倦怠感の副反応が出てしまった。

副反応が治まるまで妻が横になっている間、久しぶりに娘と二人で過ごしていたのだけど、よくよく考えれば我々などはまだマシで、保育園では8人のクラスターが出てしまい、今現在30人以上の園児が2週間の登園自粛をしている。

園児の家族を含めると100人以上が援助も保障も何もない自宅自粛を強いられていることになる。その中には知り合いの家族も何組かいる。

あと、クラスターで家庭内感染が広がってしまった家庭は、相当に過酷で困難で不安な状況に陥っていることだろう。

困ったことだ。

あと、やはり日曜日に、近所の居酒屋で一日中ドラマの撮影をしていた。夕方には屋外での撮影もあって、どこかで見たことあるような女優さんが待機していたのだけど、ヒアルロン酸の凄さに驚いてしまった。

その居酒屋はずっと自粛休業中なので、今回の撮影で多少なりとも実入りが増えればいいのだが。

困ったことだ。




日曜日にまた世論調査の電話が掛かってきたので、娘と力を合わせて回答しましたが、もし内閣支持率が下がっていたら、それは私と娘のせいです。

困ったことだ。

8月31日(火)

八月最終日。今年の夏は始まった実感も無かったので、終わったという実感も持てない。残念だ。

さて、交渉から二ヶ月、やっとのことで承認を受けた在宅勤務だが、まだ業務工程や日程調整などの具体的な検討がなかなか進まず、鬱憤と不満ばかりが溜まる毎日だ。

問題意識の低い経営陣を説得していくこれまでの対応とは違い、今は管理職や役職者の運営や管理や実務能力の低さに悩まされているところだ。

こうなってくると、リモートワークが実現する頃には、既に東京はピークアウトしてるかもしれないという、冗談みたいなことになりそうだ。

笑えない。




こういう事例って、これまでなら「こんな会社辞めてやる!」なんて、退職とか転職を決断するところなのだけど、これからは「こんな国出てってやる!」という、新たな段階の決断をしなくてはいけなくなるのかもしれない。そのうち「いつまで日本なんかにいるの?」とか言われるような、そんな日も近いのかも。

愚痴ばかりの日記が続いてすみません。