2007年 7月
7月1日(日)

コインランドリー。

最近はあまり見かけなくなってしまったけれど、職場の近くにコインランドリーがある。別になんてことはないコインランドリーだけど、職場からの帰り道、そのコインランドリーの前で足が止まった。霧雨が降る都会の暗がりで、ひっそり輝くコインランドリー。グルグル回る乾燥機の前で、サンダル履きの女の子が、一人ぽつんと座っていた。

何故かは分からない。でも、その光景が確固たる動機となって、私はこのサイトの再開を決心した。

皆さん、お久しぶり。真平です。

意味ありげに書いたが、単にコインランドリーにいた女の子が可愛かったというだけの話なのである。超簡易的ではあるが、私の安易でアンニュイなホームページを再開させて頂く。

7月2日(月)

ゼミ。

4月にこのホームページをリニューアルすると言って、早3ヶ月間、何の更新をしないまま、明確な通知をしないまま、今までに至ってしまった。私自身が責任を持って運営しているサイトなので、この間の滞りに関しては、全て私に責任がある。大変申し訳なく思う。ごめんなさい。

ただ、このサイトを熱心に読んで頂いていた方に対して、なぜこのサイトの更新が滞っていたのか、順を追って丁寧に説明するのが筋だと思うので、何回かに分けて説明させて頂く。

端的に言うと、私は、このサイトで書いた記事が発端となり、大学で所属するゼミを事実上クビになってしまった。私自身、全く予期していなかったことであり、その事実をどう受け止めればよいのかよく分からず、今に至ってしまったわけだが、友人や知人に相談した限りでは、何がどう間違っても学校側の対応に不満を持っている人が圧倒的多数であり、何がどう間違っても私の言動にはある種の正当性を感じている人が多数だった。

ただ、そういった声があるからといって、学校側は明確な対応をするわけでもなく(もちろん、私の訴えかけも軟弱であったのだが)、私自身、このサイトの運営をどうしてよいのか、今に至るまで明確な答えを出せずにいたのだった。

ただ、ご覧の通り、このサイトは再開ウれた。私の答えは、つまり、そう言う事だ。

7月4日(水)

夜尿。

今朝、久しぶりに寝小便をしてしまった。痩せ我慢したのがいけなかったのだろう。ただ、久しぶりといっても、素面での寝小便は小学生以来なので、ちょっと感動的なぐらい久しぶりだった。

私はだいぶ遅い時期まで寝小便が治らない少年だった。小学校の6年生ぐらいまで小便で湿ったシーツとタオルケットにまみれて爽やかな朝を迎えていた。つまり、私にとっての「朝の爽やかさ」とは少々湿ったイメージなのだ。

子供がいる友人などによると、遅い時期の寝小便の原因は、身体的というよりは精神的な影響が大きいらしく、夜尿症と呼ばれているらしい。

そういえば、なかなか寝小便の治らない私に業を煮やした母親は、しばしば「○○ちゃんに言っちゃうからね!」などと、クラスメイトの女の子(可愛い子に限る)への密告を脅迫に、私の寝小便を治そうと試みていたが、逆に、そんな非情とも言える荒療治が裏目に出ていたわけだ。確かに、あの脅迫は当時からフェミニストだった私にとって、なかなかのストレスだった。

しかし、まあ、寝小便という無自覚な所業の原因は理解できるが、自覚的所業、つまり、酔っ払った際に湧き上がる放尿に対する切実なまでの希求も、やはり精神的な影響からなのだろうか?なんだかそんな気がしなくもない。

つまり、私は尿によって、自らの精神的圧迫に対処しているのだ。

「水に流す」ではなく「尿に流す」である。

7月5日(木)

ポンテギ。

語感からも分かると思うが、韓国語である。韓国の料理の名前だ。語感だけなら多分に好感が持てるのだが、その内実は蚕の蛹を調理した韓国伝統の料理である。見た感じは可愛いのだが、口にするというと、なかなか。

まあ、世界は広いから、色々な人々がいて、色々な文化があって、色々な習慣があって、色々な料理があって。だからこそ、芳醇な魅力があるわけだが、やはり、昆虫を食べるというのは、なかなか、どうして、ん~。

ただ、ちょっと驚いたのは、今まで昆虫の類を口にしたことは無かったのだが、食べてみると「虫の味だ!」と分かってしまうのだ。不思議だ。それは、どこか懐かしく、どこか切ない、夏休みの終わりを思わせるような、そんな味なのだ。

なんだか、また食べたくなってきた。ポンテギ。

7月7日(土)

手相。

元来、マテリアリストの私は神や仏といった超越的存在を実在として考えてはいない。もちろん、そういった存在が駅のホームなどで「やあ!」と声をかけてきたら話は別だし、そういった存在を何らかの形で認識、あるいは信奉している人をどうこう言うつもりもない。信じるか信じないかで言えば信じないというだけの話である。 裏を返せば、空とか、山とか、海とか、あるいは地球といったものならば、ある種の崇高な存在として認識はしている。なぜなら、それは実在であるからだ。

同じ理由から、私は占いに関しても特に関心も信用もしていない。

ただ、昨晩、初めて手相占いというやつをやってもらった。友人がどうしても見てもらいたいと言うので、私は渋々付き添ったのだ。

目に表情のない少し禿げ上がったオヤジで、瞬きも一切しない。そんな怪しげな占い師だったが、どういうわけか、会話もせず、しばらく友人の手を拡大鏡で眺め回した後、友人の性格や過去の出来事について、かなり的確に言い当て始めたのだ。

むむむっ!なんなんだこのオヤジは!?

マテリアリストとしての興味と、胡散臭いほどに超常的なオヤジのカラクリを暴くために、私も見てもらったのだが、冷や汗が出るような個人的なことまで言い当てられ、結局、オヤジのカラクリを暴くことはできなかった。

とにかく、理由は良く分からないが、手の皺を見て相手の性格やら過去の出来事を言い当てる瞬きをしないオヤジがいるという事は確かだ。未来のことについてもいろいろ言われたが、まだ起こってもいないことなので、その事についての言及は避ける。

しかし、ここまで来ると、気味が悪いと言うよりは、憧れさえする。とりあえず、瞬きをしない訓練から始めるべきか。

7月10日(火)

習慣。

いや、しかし、3ヶ月ぶりにこの日記を再開して、既に1週間ほどが過ぎたわけだが、毎日記し続けるというのもなかなか大変な作業だ。

以前、毎日のように更新していた頃は、友人から「よくもまあ、毎日書くことがあるものだ」なんて感心(揶揄とも取れるが)されたし、私自身も何の苦も無く更新していたものだから、自分は人より文章が書ける人間なのだろう、などと思い上がっていたが、やはり継続的な習慣によって為せた業なのだ。

裏を返せば、習慣的に、継続的に、当たり前だと思ってやっている行為も、3ヶ月程度疎かにしていれば、遥か忘却の彼方に、簡単に価値観が変わってしまうのだ。

つまり、人間の常識なんていうものは、かなりあやふやな所で決まっている訳で、そう言った習慣的な常識に拠って何か物事を思考するのはかなり危ういことだな、なんて思うわけですが、如何でしょう?

7月11日(水)

服装。

フランスからの留学生のジヌーさんが、「日本の女の子のファッションはとても危ない。フランスだったらすぐにレイプされてしまうだろう」と言っていたのだけど、彼女が日本にいたのは秋から冬にかけてのことなので、この時期の東京の女の子達のファッションなんかを見たら、更に驚くことだろう。

ちょっと話は変わって。

最近、渋谷に行く機会が多かったのだが、やはり、ギャルファッションというのはなかなかのものだと思う。日本で強姦や痴漢が無いとは言えないので、そういった部分での危惧はあるが、流行や露出や個性や、もちろん、造形的な美しさや面白さの狭間で揉まれ、攻勢的に洗練され続けていると思うのだが、どうでしょう?

ナンパやキャッチに絡まれても、徹底的に無視して闊歩するファッショナブルな女の子達に私は憧れすら抱いている。芸能人やモデルも顔負けである。

今度、「109」をじっくりウィンドウショッピングしてみたいのだが、誰か付き添ってくれないだろうか?変な目的じゃなくて。

7月14日(土)

夏休み。

昨日、前期の授業が終了し、大学生活最後の夏休みを迎えることとなった。長かい長い大学生活ではあったが、終わりのほうが見えてくると、やはり、しみじみとしてしまうものである。

さて、そんな大学生活を振り返って、ちょっと昔の話を少し。

全く受かるとも思っていなかった大学の合格通知を手にした時。遅ればせながら私は24歳で、合格を手放しで喜ぶことはできなかったし、それは、もう、色々と悩んだ。学費のことはもちろんのことだが、一番の悩みの種は卒業後の自身の28歳という年齢だった。当時の私にとって、28歳なんていうのは途方も無い年齢のように感じられたし、28歳の自身に対する疑念と不安もあった。今まで不毛に生きてきた自分が、大学を卒業したからといってどうなるものか、と。

ただ、不毛ついでに、4年間大学生というのもいいじゃないか、という、半ば無責任な酔狂さを原動力に、入学を決め、今に至っている。

もうすぐ大学は終わる。今年の12月で私は28歳になる。24歳の頃の私の危惧は、ある面では当たっているとも言えるし、ある面では当たっていないとも言えるが、24歳の酔狂な私の判断は、間違ってはいなかったように感じている。

しみじみと。

7月15日(日)

テロル。

なかなか東京で猛威を振るわない台風を、なかなか想いの届かないセンチメンタルな恋愛感情に代えて、この日記上にて焦がれた事がある。今回の台風4号も、大きな期待に背いて、私が生活するこの首都東京を避けるように行ってしまった。

男心が分かっているというかなんというか。本当につれない奴だ。台風。

しかし、私は気がついてしまった。そんな、台風への憧れは、実は恋なんていうセンチメンタルなものではなくて、かなり攻勢的なテロルへの憧れなのだ。

なんて安易な恋をしているんだ。俺は。

7月16日(月)

ボキャブラ。

語彙が豊かな人間になりたいと思うのは、なにも私だけではない筈だ。

的確かつ適格な言葉によって何かを表現したい。豊潤かつ芳醇な言葉によって何者も魅了したい。もちろん、まずは先立つ人間性が豊かでなければ、その言葉も空虚になってしまうが、とにかく、それでもいいから語彙を豊かにしたい!だって、カッコイイじゃないか!

そんなわけで、私は覚えた言葉を率先してこの日記で使うことにしている。お気付きだっただろうか?何かを身に着けるには、使うのが一番の早道なだ。ちなみに、最近、覚えようと思って頻繁に使っている言葉は「攻勢」である。攻殻機動隊で出てきた言葉だ。

「公安9課は犯罪に対して攻勢の組織である」

ん~。カッコイイじゃないか。

ただ、かなり実験的に使っている面もあるので、もし、運用方法が誤っていたらご指摘下さい。それはそれで、かなりカッコワルイので。

7月22日(日)

カラオケ。

ここ最近、近年稀にみる頻度でカラオケに行く機会に恵まれた。いや、それが恵まれているのかと言われると、どうなのか分からないが、とにかく、まあ、よく行ったように思う。

さて、日本人の美徳のひとつに「慎ましさ」なんていう言葉があてられることがある。おそらく、自らの感情をあからさまにせずとも、臨機応変に自らが対応してゆける能力のことだと思う。

これは、このコスモポリターンな日本の土地柄で育まれた、他者に対する思いやりあっての能力として、私はとても誇りに思う美徳だと思うが、若かりし私は何を思い違ったのか、自らの感情を押し殺すことを一義的に考えてしまい、へんてこな「慎み深さ」を身に着け今に至ってしまった。

友人に聞いたところによると、最近では一人でカラオケに行くという人もいるようで、また新たな段階へ発展しそうな勢いのカラオケ文化ではあるが、その方向性は、私などが培ってしまったへんてこな「慎み深さ」の現われであるかのようにも思われる。

つまり、慎むべきは一人でカラオケに行くという自らの一義性であって、本来の「慎ましさ」とは、井上陽水の「断絶」を歌った後に、安室奈美恵の「Body Feels EXIT」を、いかに豊かに他者に聞かせることができるか、というところにあるのではないだろうか。

これも一義的か?

7月24日(火)

夏。午前中、配達のアルバイトで都内を車で回っていた。

波のように打ち寄せる蝉の鳴き声。ランドセルをスイミングバッグに持ち替えた少年少女たち。どこまでも青く輝く空。ジリジリと照りつける太陽。とめどなく流れ出る汗。

何なんだ?何かがいつもと違う。

もしや?いや、まさか!?いや、どうやら!!

とうとう、夏がやってきてしまったのだっ!

夏よ。

今年こそ俺に 「ひと夏の・・・」 と言われる例の経験をさせてくれ給え。

7月25日(水)

隔たり。

遊びに行った友達の家の匂い。隣町の商店街の喧騒。初めて泊まった旅館の天井。別れた恋人と廊下ですれ違う瞬間。慣れてしまえば、なんて事はないけれど、慣れるまでは、ぎこちなく、ぶっきらぼうに、よそよそしく、その距離と付き合っていくしかない。

私とこの日記は、今、そんな微妙なインターバルにある。

もう少し、時間が必要だ。

7月26日(木)

整理整頓。

去年の11月に国分寺は恋ヶ窪のアパートから実家に出戻って既に半年以上の歳月が経ち、自分が一人暮らしをしていたことすら他人事になってしまっているが、ひとつだけ引越しの際に梱包したダンボールボックスが未だ開封されていないのは。なぜ?

中味?

引越しの荷物は少ない方だったが、そのダンボールボックスに何が梱包されているのか不明である。まったくの謎だ。我が部屋の怪である。

ただ、さっそく熱帯夜なこの東京の夏に、ひとつぐらいそういった怪物体を温存しておくのも必要だ。たまにそのダンボールに目がとまり、ブルッと涼しくなるという寸法だ。我ながら頭がいい。

しかし、本当に中味は何だったか?ちょっと怖い。

7月27日(金)

割増し。

液体の中で生活しているんじゃないかと思うような今日この頃、皆さんは元気いっぱい生きていますか?私はなんとか平泳ぎで凌いでいます。クロールは疲れるんです。

さて、湿度80%というと、あと20%増えたら世界が水中に没してしまうじゃないか!なんて勘違いは遠い日の幻なのですが、湿度の上昇に従って、何かが自分の周りにまとわりつくような感覚が4割ほど増します。すると、人は衣服を2割3分程度脱ぎ捨てます。衣服を脱ぎ捨てた軽装の女の子達は3割増しぐらい魅力的に見えてしまいます。

そして、男子は7割5分の確立で恋に落ちます。

割引と割増の相互関係。夏です。

しかし、その恋は湿度が下がるに従って、覚めてゆきます。

7月28日(土)

ハードル。

Flashを扱えるソフトを持っているのだが、ちょっとハードルが高かったので、今まで放置していた。しかし、世の有名デザインサイトはその大部分がFlashで構成されており、尚且つ、カッチョイイ!!

と言うわけで、我がサイトもFlashを取り入れるべく、動き出した。

手始めに、誰にも気が付かれぬよう、このサイト内に習作のFlashを置いてみたので、まあ、気が付いた人は「なんだ、これか~」なんて思っていただければ幸いです。

しかし、あんなもんで、2時間もかかってしまった。侮れない。

寝よう。寝よう。明日は選挙だ。

7月29日(日)

REMIX。

本日我々は、東京都品川区で一番強い野球チームになりました。

http://remix.ichiya-boshi.net/

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