2008年 12月
12月4日(木)

忘れていた。すっかり忘れていたのだ。

よく、記憶喪失の主人公が、身体的な記憶だけはしっかり保持ししたりしていて、その身体的記憶が切欠となって、自らの記憶を取り戻すドラマが始まったりするように、私の心の奥底にも、なにか蟠りのようなものがあったのは確かだ。

そう。これは切欠に過ぎない。私は思い出せそうなのだ。ドラマはこれから起きる。そう。このサイトも、とうとう7年なのだ。

ということで、唐突ではありますが。

「ホームページ開設7周年記念 一人飲み明かしオフ界」

~お深い時間までとことん呑むかい? 08 ~

日時 2008年12月8日(月) 20:00~翌朝

場所 大井町駅東口 座和民

会費 当日実費を割勘

当日の予定

 20:00 私より挨拶

 20:30 各自自己紹介

 21:00 歓談

 22:00 お楽しみ企画

 23:00 歓談

 24:00 お楽しみ企画

 25:00 歓談

 26:30 私より挨拶

 28:00 終宴(二次会の予定もあり)

を開催します。

去年の失態もあるが、まあ、いたって個人的な記念日なので、私自身がオフラインでこの7年間を振り返る会にしようと考えている。

もちろん、参加してくれる奇特な方がいらっしゃれば大歓迎したいところではあるが、まあ、はっきり言ってしまえば、こんなホームページのオフ会に参加してくださる方がいらっしゃるのか、私には自信がない。それは去年の状況を見ていただければお分かりだと思う。

ただ、万が一、万が一にも参加してくれるような奇特な方がいらっしゃらないとも限らない。そこで、実は去年流れてしまったいくつかのお楽しみ企画がある。とっておきの企画だ。それを今回こそ実施させて頂きたいと思っている。

まあ、師走の週始めでなんだが、日にちだけはしっかり守りたいのだ。セレモニーだからね。

12月9日(火)

「ホームページ開設7周年記念 一人飲み明かしオフ界」

~お深い時間までとことん呑むかい? 08 ~

19:30
オフ会開宴30分前。会場到着。
不安と期待が入り混じる瞬間である。ドキドキ。

19:35
とりあえず、プログラムの確認。
不備事項が多く見つかる。ヤバイ。

19:50
開宴10分前。落ち着く為、喫煙。
緊張のあまり手元が振るえ、うまく点火できず。

20:00
いよいよ開宴。案内を掲げる。
さて、誰がいらしゃるのか。ドキドキ。

20:30
開宴30分経過。誰も来ない。

20:40
仕方ないので、一人で乾杯。
また今年も孤独なセレモニーが始まるのだった。

20:45
とりあえずイッキ。

20:50
2杯目もイッキ。

20:55
3杯目もイッキ。

21:00
4杯目には手付かず。

21:05
そうだ。こんなホームページのオフ会などに
誰も来るわけないのだ。チクショー。

21:10
やり場のない寂しさを鏡月ボトルに託す。

21:30
キモチワルイ。。。

21:40
しかし、ドラマは突然訪れた。
今日は孤独にとことん呑んでやろうと鏡月緑茶割りを飲み干した、その時だった。

「真平さんのオフ会はこちらですか?」

いつもこのホームページを見ているというRさんが突如登場。

「もしかして、真平さんですか?」

プリントアウトした私のホームページを手にKさんも登場。楽しい歓談の中、早速お楽しみ企画「私が選ぶ日記ベスト10」開始。けっこう盛り上がる。

美女二人を前に、緊張気味の私。

さらに、何度か書き込みもしてくれているというHさんが登場。つづいて、相互リンクをしてくれているIさんも登場。

なんと言うか。楽しい。とても楽しいオフ会だ。そう、こんなオフ会を私は望んでいたのだ。残念ながら、楽しすぎてこの後の写真を撮ることを忘れてしまい、写真は以上だが、私の記憶にはしっかりと記録される本当に楽しいオフ会となった。

お越し頂いた皆さんには心から感謝するものであり、ホームページ「真平」は今後も元気もりもり続けてゆく所存である。

12月10日(水)

雨跡残るアスファルトに少し暖かめの風が心地良い。身体の芯まで冷える日が続いていたが、さしずめ今日は師走の気まぐれ。人が気まぐれを起こすように、気候も気まぐれを起こすのだ。

師走の気まぐれのように、私も豊かに気まぐれたいものである。

12月11日(木)

朝、潮風に吹かれながら、運河沿いの道を煙草をふかして歩いていると、道端に見慣れぬものが転がっていた。小動物の死骸のような、腐敗した食物のような、何らかの排泄物のような。とにかく、そばに寄りたくない風貌の何らかの物体が転がっていたのだ。

道端には色々なものが転がっている。

好奇心旺盛な私は、よくそういった道端の物体Xに対しても興味深々に近寄るのだが、道端の物体Xは大きく2つに分類することができる。

それは、その風貌通りの驚愕の物体であるか、その風貌とは不釣合いの愛くるしい物体であるかだ。つまり、「本当にXだった」か「実はYだった」かのどちらか2つに分かれるのである。

予測と事実の関係での分類である。

ただ、今朝出会った物体Xの正体は、私の知識や経験を総動員しても認識しきれない、まさに正体不明の謎の物体だったのである。

道端に落ちているものすら簡単に分類できないものなのだと、世の中とは本当に奥の深いものだと、その物体の前で立ち止まり、新しい煙草に火をつけ、痛感したのだった。

12月12日(金)

曇りというには明るすぎるし、晴れというにはすっきりしない。そんな空模様の昼下がりに、なぜだか私は人に思いを馳せる。とにかく、私が少しでも関わった事のある人を、ひとりひとり丁寧に思い出しては、思いを馳せる。

今ごろ、お昼ごはんでも食べているのだろうか?

職場の同僚と楽しく食べているのだろうか?

一人で寂しくお弁当でも食べているのだろうか?

お昼も食べれず仕事をしているのだろうか?

早飯して昼寝でもしているのだろうか?

徹夜続きで仮眠中なのだろうか?

とにかく、ひとりひとりのお昼の風景を思い浮かべては、心配したり、羨んだり、微笑んだりするのだ。

薄曇りの昼下がりは、空が低くなる分だけ少し世界が縮まる。だから、私は、その縮まった分だけ人に思いを馳せるのかもしれない。お昼という風景だけの追慕である。

そんな私は誰かに思いを馳せられているのだろうか?

12月17日(水)

高校生の頃、どこかへ釣りにでも行った時だったと思う。釣りに飽きた私は、うんこを枝に突き刺して、友人を追い掛け回していた。あまりに執拗に追い掛け回していた為、うんこがその振動に耐え切れず、私の頭にポソッと落ちてきたことがある。

このエピソードからも分かっていただけるように、私の精神年齢は当時から非常に幼かったのである。世の高校生達が愛だの恋だのに感け、ファッンや音楽などに芽生えている頃、私はそんな事をやっていたのだ。

ただ、そんな話を、ちょっとした自虐的な話題として、他愛なく提供したりすると、「それって幼い頃に何かあったんじゃない?」とか、「ストレスを溜めるタイプなのかもしれないよ?」とか、色々と心配されるようになってきたのである。

しかし、このようにして、私の精神年齢レベルは着実に上がって行くのである。

悲しいやら寂しいやら。

哀しいやら淋しいやら。

12月28日(日)

もう仕事納めも終え、肩を撫で下ろしている人も多いのではないだろうか。残念ながら私の仕事は明日29日(月)まで納まらない。師走の29日と言えば、何を隠そう、私の生誕記念の日である。

まあ、そんなことはさておいて。

そんな師走のひと時を過ごしている皆さんは、仕事のみならず、今年一年の様々な事柄を酒のパワーを借りて納めてきたことだと思う。つまりは、忘年会のことである。

もとろん、私もその一員で、職場もさることながら、今まで出逢った様々な友人知人と、今まで所属してきた様々なコミュニティーにおいての忘年会を、この何日かでこなしてきたし、この後も、年を越すまでまだ何件か控えている。

ただ、忘年会とは、自分が所属している、又は、していた、何らかの共同体の総括やケジメの場であって、自分自身の総括やケジメをつける場としては乏しい面がある。というか、「会」である以上、個人的な場としては相応しくないのだ。

そこで、私は自分自身の総括の場として、このホームページにて年内中にあるひとつの企画を遂行したいと思っている。

記録しなくてはと思いつつ、ずっと忘れ去られてしまった企画。忘れてはならない、2年前の、奇妙な狭間の中での、とある奇妙な旅の思い出を、残り少ない2008年で総括したいと思っている。

名付けて

「超個人的忘年会 2008  妄念への旅路」

乞うご期待である。