ここ2~3年だろうか。私の新しい趣味にテレビアニメーション鑑賞が加わった。もちろん、昔から嗜む程度に、気になるアニメはチェックしていたが、まあ、それでも、年に何本か見てれば良い方だった。
しかし、今では毎期10本程度エアチェックしている。
少なくとも1日1本はチェックしている換算になるだろうか。
アニメというものは、それそのものが抽象的な手法で作られている。そして、そこで展開される世界観や物語も抽象化されている。その抽象性に何とも言えない魅力があるのである。
最近では、その抽象化も豊潤且つ様々に分化していて、非常に見応えのあるものが多い。
マニアやオタクとまではいかないが、趣味としては充分な消費量である。まあ、マニアやオタクといったレベルの方と一線を画すものがあるとすれば、私の場合、鑑賞のみの消費であるという点ぐらいだろうか。
アニメーションだと、案外、エロ系が苦手なものの、それ以外のジャンルであれば色々とご紹介できると思う。エロはやはり生に限るのだ。
ここのところ、何度か結婚式に参加する機会があった。
結婚当事者である新郎新婦達の姿はもちろんのこと、私がもっとも心奪われたのが、新郎新婦の姉の姿であった。
私が参加した結婚式には、たまたま新婦側か新郎側にお姉さんがおり、偶然にも、そのお姉さんが一様に親元から自立した未婚の姉だったのである。
社会的には、弟妹に先を越されるというのは、あまり歓迎される事ではないのかもしれないが、未婚ながらも、しっかりと自立をし、社会的なキャリアを積み重ね、酸いも甘いも噛み分けた大人の女である。
そんな姉の、弟妹の門出を祝う気丈なまでの涙に、私は号泣した。
姉のいない私には、一生得ることのできない祝辞なのである。
定時刻。
何だかとてつもなく久しぶりに。本当に久しぶりに、日が出ている内に帰宅できたのだったが。久しぶりすぎて、帰宅しても時間を持て余す。
帰宅してから今までやった事といえば。
缶ビールを飲む。
音楽を聴く。
ギターをかき鳴らす。
口琴を吹く。
植物に水を与える。
チンコを観察する。
陰毛を燃やす。
鼻毛を抜く。
オナニーをする。
缶ビールをまた飲む。
まあ、そんなところである。
散漫で取り留めのない、不毛以外の何ものでもない行動である。
ただ、こうやって今までの行動を箇条書きにしてみると、やはり、私は何かに取り掛かりたいのである。上記の行動は、何かが始まる前置きなのである。
もう少し、待ってみよう。とりあえず、もう一缶、ビールを飲んでみる。
日曜日の夜だから、昭和のベストパフォーマンスである。
僕たちは、起こりもしないような事を、僕たちの卑小な知識と想像力を総動員して、鑑み、反芻し、展開し、最後にはその誇大な想像の世界を前に、何もできなくなってしまう。
しかし、僕たちのその想像の世界は、僕たちが大好きなオクタビオ・パスが、僕たちが大好きなマルセル・デュシャンやクロード・レヴィ=ストロースを論じた時の知識や想像力には到底及ぶこと無かったのである。
私は私にある最大の想像力を駆使し、自身を「僕たち」と呼ぶ事にして、その圧倒的な世界観の差を埋めようと試みたが、皆さん読んでお分かりの通り、失敗に終わるのだった。
世界には、私の想像など遥かに凌駕した凄い人々がいて、案外、その辺のベンチに座っていたりするのである。
もうすぐ12月だ。早いものである。
このサイトも来月で9周年を迎える。私も31歳になるわけだ。
さて、今年の周年記念オフ会はどうするか?
今年行えばオフ会も4回目を数えることになるが、日程や場所、イベント内容や私自身の資質の問題も含め、まだ色々と考え倦ねている。
しかし、この優柔不断さは31歳になっても変わること無いのだろうか。
まあ、決めたら、ここでも告知しますので、皆さんお誘い合わせの上、お越し下さいな。このサイトは優柔不断に、これからも続けていきますよ。
ツイッターだのフェイスブックだの、あんなものは淋しい人間がやるものだ!私は黙々とHTMLサイトを続けていくのだ!
なんて思っていたのだが、流行っているのが気になりだして、ちょっとやってみたりして。
年齢を重ねると、確固とした拘りというか、無軌道な反発というものがだんだんと薄くなってくるものだ。
世界に対して優しくなっているのだと思えば、そうなのだが、世界に対して薄情になっていると思えば、それもそうなのである。
しかし、そうなってみると、昔は煙たがっていたが、頑固オヤジ系のオヤジ達も、あれはあれで凄いのだと思う。もちろん、そんなオヤジ達のようにはなりたくないと思っているが、そういう気持ちも段々と薄らいでいくのだろうか。
こんな薄っぺらな私に、最終的に何が残るのだろう。
アパート暮らしの所帯持ちの知り合いが、公団住宅に住めるよう、色々と応募をしていると言っていた。
生活費の多くを占める家賃負担が減れば、妻にも楽をさせられると、なかなか妻想いの旦那である。
もうひとつ、彼は、こんな事も言っていた。
公団住宅。つまり、団地に住むことで、私の妻が団地妻になれる。と。
妻を想い、愛しながら、自分の夢をも結実させる。
これぞ、大人である。
人並みに歯磨きはしているつもりなのだが、また虫歯になってしまったようだ。しかも、また奥歯だ。
何もできなかった今年1年間。
唯一、虫歯だけが来年までの持ち越しになりそうだ。
明後日は私の誕生日ですよ。
ここ数日、家族が旅行で不在だった為、炊事などの家事を自分でやらねばならなかった。三十路実家住まいの特権剥奪である。
しかし、私とて30年間実家住まいをしていた訳ではない。身の回りの事ぐらいは何でもできる。そう。私は良いのだ。問題は祖母である。
仕方ないので、祖母の分まで洗濯をし、祖母の分まで飯の支度をし、小学生並の祖母の我儘に付き合い、女子高生並みの祖母の話の相手をし、どちらが孫だか分からないような数日間であった。
明日は私の誕生日である。
そして、今日は私の誕生日なのである。
メッセージを頂いた皆様。ありがとうございました。
これからも、世の中をあまり舐めず、真摯に生きていく所存でございます。