2011年 4月
4月1日(金)

今週もみなさんお疲れさまでした。

いよいよ春がやって来た。私の頭や口の臭さは生きている証だと、ポジティブシンキングを始めた真平です。

さて、「放浪息子」というコミックスがTVアニメーションで放映されていたのをご存知だろうか?

TVアニメーションは昨日、最終回で終わってしまったが、これがなかなか良くできていて、個人的にも共感できる内容であった。

というのも、中学生の主人公が成長期の狭間で、男女という性別に倒錯し、困惑しながら、社会と自分との繋がりを築き、成長していくという内容だったのだ。

少なからず、私もそういった微妙な時期を経てきた。気持ち悪い話だが、母親の口紅やマスカラを拝借し、こっそり化粧をしたような頃もあった。そうした性別の倒錯であれば、31歳になった今でも多少の困惑をしているぐらいである。

状況が許さなかっただけであって、私にだって大いにあり得た話なのである。

ただ、性別だと、政治的にも社会的にも文化的にも、仰々しい話になってしまうだろうが、細かなところで、思春期の頃に、皆さんも同じような倒錯をしたことがあるのではないだろうか?

所謂、憧れという名の倒錯を。

4月2日(土)

今まで読んだ本の冊数を数えると、3桁はいくが、4桁にはまだ届かないといったとこだろう。同じく、今まで観た映画の本数だと、4桁はいくが、5桁にはまだ届かないところだろう。

どんなことに関してもいえることだが、その道を極める量的な指標として、やはり5桁超えというのがひとつの基準となるようである。万超えの法則である。

そう考えると、31歳まで生きてきて、果たして5桁を超えるようなものが自分にあるのか?と問うた時、マスターベーションの回数が、もう少しで5桁に届きそうであることが、緻密な計算の上で分かった。

初めての万超えがマスターベーションとは。

まあ、しかし、万を超えたその時は、マスターベーションマスターとして、次世代を担う有望な人材の育成に励んでいきたいと思う。

4月3日(日)

モノ作りに携わってきた人なら分かると思う。

発想し、計画し、作業し、完成させる。基本的なモノ作りの過程である。

しかし、発想が斬新であればあるほど、計画に思わぬ穴が開き、作業上でその穴に直面する。後にも先にも進めず、完成こそも危ぶまれるような困難に直面することも間々あるだろう。

但し、モノ作りの真価は、この困難でこそ発揮されるのである。

新たに発想を転換し、いかに計画を進め、困難な作業を克服し、完成に導いていくか。そうした再考と、追い詰められた状況とが、モノ作りの一番の醍醐味となる。

もちろん、その上で、完成を断念せざるを得ないことだって間々ある。

そうした、モノ作りの観点からしてみて、原子力発電などという、かなり斬新で危険性の高い発想や計画こそ、完成を断念してもらいたかったものである。

あそこまで不安定で、手付かずで、破滅的な状況に陥るようなモノは、最早、発展と幸福を探求するモノ作りとは相容れない。再考すら不充分の、只の破壊活動でしかなかったことが、今回の一件で露呈した。

モノ作りを推進する国が、あんな杜撰なモノ作りを、いや、破壊活動を、大手を振って推進してきたのである。

いま、私達にできることとして、復興支援ももちろんだが、発展と幸福を探求するモノ作りの観点から、国のそうした杜撰な姿勢の弾劾と転換を積極的に追求していくことも大いに必要であると思う。

まあ、仰々しくなってしまったが、対処的で間接的な活動を行うよりは、今だからこそ、そういった直接的なムーブメントを起こす事のほうが、建設的だと私は思う。

4月4日(月)

新しい春の一週間が始まる。

始まりの朝とは、不安と期待に富んだものである筈なのに、私の心持は深く沈みこみ、静かに停滞している。

ほんと、春って嫌だ。

さて、世の中には、なんでも限界がある。もちろん、その限界を超えると機能を失う。今、私はちょうどその限界を超え、機能を失っている。

春への限界だ。

ちなみに、私が童貞を喪失したのが春だった。

花見で出逢った知らない女との、行きずりの行為。

もう十数年も前の話だが、私はその頃から春への限界を感じていたのかもしれない。

時代は様々に変化するのに、春だけは毎年変わらずやって来る。

この、生温く、生易しい季節の対処法を、誰か教えて欲しいものである。

4月5日(火)

春の停滞が始まった今日この頃。

何もかもが停滞してしまえば、放射性物質も拡散せずに済むのだが。

さて、昔、熱海で事故を起こした事がある。

狭い駐車場内で、隣に停めてあった車に、少し車体を擦ってしまったのである。幸いに、同乗者にも、相手にも怪我は無く、現場検証と事情聴取と保険手続きで済んでしまった、簡単な事故だった。

相手の車は、フィットだかマーチだかの小型車で、名古屋から女4人で遊びに来ているギャルだった。熱海駅前交番での事情聴取の際、車の所有者のギャルが「私だったら確実に逃げてるね」と呟いた。

一連の事故処理を終えた後、なんだか甘いものが食べたくなって、海岸沿いのジョナサンで、海を見ながらチョコバナナパフェを食べた。

しかし、後にも先にも、あれほど簡単に、ギャルと連絡先を交換できたことはないと思う。

何もかもが簡単な、熱海での事故の話である。

4月6日(水)

満開の桜の下を、身震いしながら駆け抜ける。坂口安吾ではないが、あの山賊のように、私は春一番に咲く桜が嫌いで怖ろしい。真平です。

さて、近所の路地にいた猫を連れ帰り、飼い始めた。

薄いグレーのペルシャ猫。鼻がつぶれ、モサモサして、可愛い奴だ。

2日間飼い続け、餌は一度もやらなかった。

2日目の夜、家に帰ると、猫は私に言った。

「もう限界だにゃ~」

そこで、私は目覚めた。夢だったのだ。

もう、春にナイーブになることは止そう。春よ。お前はもうクビだ。

4月7日(木)

大門の飲み屋で飲んでいたら、緊急地震速報が来て、グラッときた。

まだまだ余震の中の真平です。

さて、私は、Kylie Minogue(カイリー・ミノーグ)が好きである。80年代に颯爽とデビューを飾り、2011年の現在に至るまで、音楽的にも視覚的にも新進気鋭の表現をし続けてきた、時代の寵児である。

レディ・ガガなど足許にも及ばぬ寵児である。

問題なのは、’80~’10までを貫き通した寵児であるということなのである。もう、オバハンである。そんな息の長い寵児がいるか?いるない。

まあ、そんなことで。私は彼女みたいな女性になりたいのである。

ただ、名前は、レディ・ササでいく。

4月8日(金)

折角の花真っ盛りだというのに、明日は雨のようである。大学の友人達がチャリティーお花見を企画しているそうなのだが、ちょっと心配である。

さて、バイク。

もう何年ぐらい乗っていないだろうか。ごくたまに、あの中毒的で魔力的な疾走感を想い出すことがある。所謂、フラッシュバックである。

そういえば、最近、疾走すらしてない。

たまには、何かひとつ、かっ飛ばしてみるか。

春のかっ飛ばし宣言である。

しかし、問題は何をかっ飛ばすかである。

まあ、何でもいい、とにかく、かっ飛ばせ真平!

4月12日(火)

夜尿をしてしまった。所謂、寝小便という奴だ。

とは言っても、朝方、快感とともにやって来た奴らに、即座に気が付いた私は、なんとか寸前の処で目覚め、外部流出は避けることができた。

圧力容器からは漏れてしまったが、格納容器内で何とか抑えられたというところだろうか。

さて、今回の原発事故がレベル7という最悪の状況が発表され、最悪の事態も想定しなくてはいけなくなってきた。もちろん、余震もまだまだ多い。

そんなことに比べると、私の夜尿など取るに足らない問題であるが、避難先で、皆さんに迷惑をかけないよう、夜尿をしないような訓練しておくべきかもしれない。

4月13日(水)

最近、眠くて眠くて仕方がない。「春眠暁を覚えず」状態である。

さて、昔、クラス内で二股をかけるという猛者がいた。私などには到底真似できない、何とも大胆不敵なことである。

しかし、言わずもがな、その試みは即時に露呈することとなり、泥沼の修羅場をむかえるのだった。

しかも、その修羅場は、その後、事実を知っていた周囲の人間にも飛び火し、その不道徳な行為を公開しなかったという吊るし上げを受けるのであった。

その吊るし上げには、不本意ながら私も含まれた。

まあ、今では、修羅場はおろか、吊るし上げすら古き良き思い出ではあるが、クラス内で二股って、今考えても、おまえ!大胆不敵過ぎるだろ!

そこだけは今でも無性に遣る瀬無い。

4月14日(木)

ニャンタマがユルユルしてくるような陽気になってきたが、相変わらず原発は予断を許さぬ状況が続き、一部では、M8クラスの大地震が1ヶ月以内にやって来る、などという報道が流れている。

只でさえ、ウチなどは今回の一連の地震で、壁などにヒビが入り、家屋倒壊まっしぐらなのに、たまったもんではない。いよいよ避難生活の準備を始めなければならないかもしれない。まずは夜尿対策からである。

さて、ニャンタマだが、こうユルユルなってくると、ピシッとしたパンツを履きたくなる。女性の乳房が年月と共に垂れ下がるように、男性のニャンタマも同様だ。地球の重力には抗えない。

風呂屋では、ご年配の方の中に、ニャンタマで背中を洗っている猛者がいると聞く。まあ、それはそれで貫禄だが、そうはなりたくないので、まずはピシッとしたパンツ、そして、日々のニャントレを欠かさないようにしようと思う。

避難生活に向けて、やらなければならない事が山積みだ。

地震が先か、放射能が先か、それとも俺が先か、闘いの火蓋は切って落とされた。

4月15日(金)

今期、つまり、4月からの春の四半期より、続々と新しいTVアニメーションの放映が開始されている。

しかも、今期は私が確認した限り、合計37本もの新作が放映され始め、驚くべき事に、木曜日に至っては、9本の新作が集中しているのである。

アニメチェッカー・ササを自称する私としては、嬉しくもあり、忙しくもある。なかなか悩むべき曜日となってしまった。木曜日。

しかし、アニメって、需要あるんですね。

さて、昨今の春の倦怠感には、緩慢で停滞した村上春樹などの文章がしっくりきたりする。やはり、春つながりだろうか。

ちなみに、友人から借りている「1Q84」があるのだが、なぜか友人は2巻と3巻しか貸してくれず、肝心の1巻がないため、読み始められない状態が続いている。

このやり場の無い状態は、やはり、春だからなのだろうか。

何も進まぬ春である。

4月18日(月)

建築物解体業をやっている従弟に、福島原発の瓦礫撤去の依頼がきたそうである。日当40万。まあ、誰かがやらなければならない仕事ではあるが、命を削れという日当である。

まだ若い従弟は、将来のことも考え、その仕事依頼は丁重にお断りしたそうである。未来の無い私でも、同じ決断をしただろう。

さて、今度の週末だが、ファッションブランドを立ち上げている友人のコレクションがあり、そのレセプションパーティーにお呼ばれした。

さて、どんな格好をしていくべきか。今から悩める30代である。

やはり、反原発スタイルでいくか。

4月19日(火)

先日も書いたが、Kylie Minogue(カイリー・ミノーグ)。どうやら、今週末に彼女は幕張でライブをやるらしい。

むむむぅ。

しかし、何故か今月も赤字まっしぐらの私にとって、給料日前の8500円の出費はかなり残酷な話である。

むむむぅ。

しかし、彼女の日本でのライブは20年ぶり。

むむむぅ。

なんか、おしっこが漏れてきた。

4月20日(水)

最近、今は亡き祖父さんの浴衣を、部屋着兼寝間着として使用している。やはり長年日本人が着慣れてきたものなので、なかなか着心地や着勝手が良いのである。

ただ、先ほど、浴衣のまま煙草を買いに外に出たら、ばったり友人に出会い、「おまえ?大丈夫か?何の病気だ?」と言われてしまった。

どうやら、私が浴衣を着ていると、小粋な若旦那や色男ではなく、只の病人に見えてしまうらしい。うぅ~む。なんとも。

まあ、しかし、夜中に浴衣を着た病人のような変なおじさんがウロウロしていたら、十中八九で私であろう。

そんな時は、優しく声を掛けてやって下さい。

しかし、原節子の浴衣姿は美しい。

小津安二郎『東京物語』より

4月21日(木)

今夜はアニメ天国である。期待の新作ももちろんだが、震災の影響で放映できなかったものを、3話まとめて放映し、最終回を向かえるアニメもある。かなり盛り沢山な夜になりそうだ。

老いた身体に鞭打って、なんとか完観したいと思う。

さあ、準備準備。

しかし、最近、テレビはアニメしか観ていない31歳禿まっしぐらである。

4月22日(金)

地方選真っ只中である。

私はマルクス信奉者である。思想、哲学、歴史、科学、文化、芸術、経済、政治。あらゆる面でマルクスの思考を凌駕する決定的な現象は、未だ起こっていない。まあ、芽生えつつはあるが。

なので、現実的にも、未来的にも、それを凌駕できる可能性のある候補者に、私は一票を投じたいと思う。

いや、しかし、昨晩のアニメ天国。

久々に手応えのある最終回を見せて頂いた。

31歳。禿まっしぐらのオジサンが、深夜、魔法少女のアニメの最終回を見て、テレビの前で呻っている姿を想像して頂きたい。

イマジン。  イマジンである。

4月24日(日)

昨晩は、友人のファッションブランドの秋冬コレクションのレセプションパーティーに参加してきた。

大学時代の懐かしい仲間や、新しい仲間との出会いもあり、とても楽しい時間を過ごす事ができた。

やはり、大学時代の友人は楽しい。

たぶん、私は大学時代、大変充実していたのだろう。

今日はこれからKylie Minogue(カイリー・ミノーグ)のライブに行く。

待っていろよ!カイリー!

なんだか、超楽しい。

4月25日(月)

昨晩のカイリー・ミノーグのライブ。

踊り、叫び、戦慄いた。大盛り上がりの最高のパフォーマンスであった。

本当に夢のような一夜だった。

外国の方も多かったが、日本の芸能・音楽関係の著名な方々も数多く来ていて、一般の観客と一緒にフロアーで盛り上がっていた。

ただ、その中でも一番激しく盛り上がっていたのは、ゲイ or オネイの方々だった。おそらく、観客の半数近くが、そっち方面の方々だったと思う。

状況がどれぐらいかというと、フロアでの私の周囲の状況だけでも簡単に下記に紹介しよう。

舞台

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

タイ人×6 (オネイ)

日本人×2 (オネイ)

日本人・アメリカ人×4 (ゲイ)  私  日本人×2 (ゲイ) 芸人

日本人×4 (ゲイ)

以上である。

将棋だったら投了。チェスだったらチェックメイト。オセロだったら簡単にひっくり返っているところだ。

おそらく、あの周辺で、ノンケだったのは私と近くにいた芸人の方(女性)ぐらいだったのではないだろうか。

日本ではカイリー・ミノーグと言っても、なかなかピンと来る人が少ないようだが、ある層にとってはビシビシ来まくりまくっているのである。

しかし、性嗜好も含め、様々な価値観の人々がカイリー・ミノーグのライブで一堂に介し、一緒に楽しむことができるなんて、世界は本当に寛容でいて、とても面白いところなのである。

4月26日(火)

カイリー・ミノーグの熱気が冷め遣らぬ。31歳。

最近、シャワーを浴びると勝手に小便が出る真平です。

さて、ゲイの方々についてだが、カイリーのライブでは、「あっ!あの人達ゲイ!?」なんて、最初は興味本位で観察していたのだが、途中から、ほぼ皆さんゲイであることが分かり、なんだか、それが日常、それが普通になってしまった。

むろん、ニューハーフの方は、「あなたが舞台に出るのか?」と思うほど煌びやかに着飾っており、一目瞭然であった。

しかし、ゲイの皆さんの立ち振る舞いというのが素晴らしく。皆さん一様にピシッとされていて、まあ、同性である私からしてみても、カッコイイ、いや、美しいと思ってしまったのである。

ノンケではあるが、私も少しはゲイの方々を見習って、いつものダラシナさを改め、ピシッとしたいものである。まずは膀胱と尿道をピシッとしよう。

そして、ゆくゆくは、ピシッとしたバーコードダンディになるのだ。

4月27日(水)

春の嵐。今日は春のパンツ祭り日和であったが、そんな事はさておき、未だカイリー・ミノーグの熱気が冷め遣らぬ真平です。

そう言えば、カイリーのライブでもパンツ丸出しの女の子がいたのだが、ああいうのは自分で気付かないものなのだろうか?私が指摘するわけにもいかないので、一応、拝んでおいた。

以前から、女性の素肌の境界線というものに興味がある。特に女性は、男性よりも肌の露出が広範に及ぶ。まあ、個人差もあると思うのだが、その辺の絶対領域がどこにあるのか。

私の世代などは、高校の頃まで体育の授業では女子がブルマを履いていた。あんなもん、パンツの上にパンツを履いているようなものである。二重なら良いのか?とか。ビキニやミニスカートなども然り。

その辺りの心理的な部分も含め、明らかにしていきたいものである。

しかし、意図せずに見えてしまう女の子のパンツというものは、二日酔いの時に飲むコーラのように、私に潤いと充足感を与えてくれるのである。

しょうもないおじさんである。

4月28日(木)

4月にしてこの暑さ。今年の夏も酷暑になるのだろうか。

ゴールデンウィークだからといって、みなさんあまり呑み過ぎないように。

さて、今度、私に妹ができることになった。といっても、義妹ではあるが。

弟が結婚する事になったのだ。先を越されてしまった。

しかし、男兄弟で育った私にとって、妹ができるというのは、ちょっと嬉しい事である。まあ、欲を言えば、姉が欲しかったのだが、上の兄弟がいない私にとって、それは無理な話だ。仕方が無い。

ただ、弟は、私が結婚すれば姉ができる。

そこだけは、ちょっと解せない。31歳。ツーブロッカーである。

4月30日(土)

地震や津波や原発の破滅的な状況で、多くの死を目の当たりにしたが、おかげさまで、私に直接的に関わる死は無かった。

ただ、それとは別に、最近、私の周りで、死が増えている。

残念ながら、想像力の足りない私は、あの震災での多くの死を、どこかで他人事だと思っていたのだが、自分の身近な死で、ようやく、今回の震災の死の絶望に気が付くのだった。

メメントモリ。