2011年 8月
8月3日(水)

先日、たまには映画でも見ようかと、帰宅途中に近所のレンタルビデオ店に寄った。そして、意図せぬ衝撃の事実に直面するのだった。

「8月10日をもって閉店します」

何たることか!

私が小学生の頃から利用していた店である。20年以上通った、私の映画人生が詰まった店と言っても過言ではない。小さい店ながらも、置いている映画は充実していて、独自のキャンペーンもなかなか面白い、本当に良い店だったのに。

年間100本ぐらいは借りていたヘビー常連客としては、痛恨の痛手である。これからどうすればいいものか。

これも、駅前にできたTUTAYAのせいである。巨大資本は地域文化を蝕むものだ。本当にどうしたものか。

8月3日(水)

今日も安定力あるオジサンをこなしてきました。

みなさんお疲れさまです。

さて。

天久聖一 『こどもの発想。』 (アスペクト) 2011

小学生たちの自由すぎる天才的発想力を収録した本である。おそらく、通常の日本人であれば、外では読めない本である。通勤電車なんかで読み始めたら最後である。

爆笑を堪えるのが大変だ。

奴らのレトリックの中心は、完全に下の方にある。勘違いと妄想が合い舞った、シモネタギャラクシーである。

オジサンは負ける。負けを認めるよ。

8月4日(木)

資生堂の「マキアージュ」という化粧品。ご婦人方ならご存知かと思う。

同商品の新商品の口紅は、CFイメージに今人気の武井咲さんが起用され、キャッチコピーには「ぷるるるん」やら「やわらかに甘く、でも大人っぽい」やら「CHU NEW LIP キスを呼ぶ唇」などという触れ込みがされている。

要は、T層向け、T層狙いの商品なのだ。

しかし、こともあろうか、その商品をウチの婆ちゃんが買わされてきた。

資生堂よ。 どうした?

仕方ないので、その口紅で、私が恒例としている鼻血描きをしてみると、確かに「ぷるるるん」であり「やわらかに甘く、でも大人っぽい」鼻血が描けるのだった。

まあ、商品としての出来栄えは、流石の資生堂である。良い鼻血だ。

ただ、いくらなんでも、婆ちゃんには売るなよ。

替わりに、俺が鼻血描き用に買ってやるからさ。

8月5日(金)

最近、朝型のオジサンである。

いよいよ、オジサンらしくなってきた。

しかし、夏の朝は良い。涼しいし爽やか。それに、あの幼少時代の夏の煌めきみたいなものを想い出すことができる。

しかも、早起きだ。早起きだから、三文ぐらいの徳はあるだろう。まあ、オジサンとしては得の方が良いけど。

しかし、朝の蝉は煩いね。あいつら身体全体で鳴くからね。

煩いので、行ってきます。

8月6日(土)

土曜日でも朝型のオジサンである。

朝7時。父親は庭で野良仕事をし、母親は朝食を食べながらテレビを観ている。もともと朝の早い家庭なのだ。しかし、婆ちゃんはまだグーすか寝ている。

今日はこれから秋葉原へ行くので、帰りに銀座でやっている脱原発デモでもちょっと覗いてくるか。熱中症になる危険性があるので、オジサンは参加はしない。覗くのだ。

しかし、今日はヒロシマの日である。

8月7日(日)

8月2日の破綻は先延ばしにできたが、やはり、米国債の格付けは落ちた。おそらく、このまま世界が恐慌に陥ることは間違いない。そして、それがどのような形で私たちを汚染していくのかは、まだ分からない。

つまり、これからの日本は放射線と世界恐慌という人類最悪の汚染に対峙することとなるのだ。あらゆる意味で、本当に我々個々の足腰の強さが試される、厳しい時代の到来となることだろう。

さて、とりあえずスクワットでもするか。

8月7日(日)

今日は、いろいろと経験したことがあったので、いろいろとお伝えしたいことがあるのだが、とりあえず、ひとつだけ。

私は、幼少時代から、運動、知能、健康、などなど、様々な能力に乏しい人間だと自覚はしていたが、ひとつだけ、人よりも秀でた能力を育んできたと思っている。それは危機回避能力である。

いかなる場合でも、自分は生き抜く。回避や逃走や誤魔化しによって、生き抜くことを私は身につけてきた。まあ、汚い生き方である。

だが、そんな私が、今夜、現金の持ち合わせがまったく無く。喉の渇きと、ニコチンの乾きという、究極の選択を迫られた時、結果、ニコチンを選んだのは、やはり、ある種の危機回避行動だと思っている。

ナイス!エスケープ!

8月8日(月)

暑い。

さて、30年以上生きてきて、私も私なりに自分のことが分かってくる。

こうすると失敗するなとか。こうすると上手くいくとか。

まあ、根拠の無い漠然とした直感だ。所謂、ジンクスというやつかな。そのジンクスの中に、私が調子にのると必ず失敗するというものがある。

私、今、凄く調子にのっているのだが。

自重しよう。

明日はナガサキの日である。

8月10日(水)

熱闘列島日本である。

さて、我が家に唯一あるリビングのエアコンで、ゴロゴロしながら涼んでいると、最近、婆ちゃんが、私の肩を揺すったり、足をくすぐってきたりして、脅かしにやってくる。

気が緩んでいる時に、突然やってくるので、私も反射的に身体が動いてしまうから、本当に凄く危ない。

そんな私を見て、婆ちゃんは、呑気に口に手を当ててイッヒッヒッヒと笑っているが、私は二重に冷汗をかくのだった。

婆ちゃん。あんた今年でいくつだよ。

8月14日(日)

盆休みである。静かで良い。

さて、私は30年以上生きているが、意外にもフーゾクというところには行ったことがない。まあ、日常の性生活が順風満帆だからだろうか?しかし、男として、一度は行っておくべきか?

あと、キャバクラというところには行ったことはあるが、普通の日本人の女の子のキャバクラを、まったく面白いとは感じられない。捨銭である。

ただ、フィリピンパブだけは別格だ。

昨晩も、フィリピンパブに行っていたのだが、フィリピーナのみなさんの可愛さや、気さくさや、初心さや、能天気さや、適当さや、言葉の伝わらなさ。やはり、南国の女の子たちなのである。そして、フィリピンパブ特有の、あの場末感も凄く好きなのだ。

しかし、フィリピンの女の子は本当に可愛い。スタイル抜群だし。あと、たぶん、はにかむことが本当に今できるのはフィリピンの女の子ぐらいではなかろうか。日本人の女の子は、もうはにかまない。

今日はそれだけ。

さて、これから六本木に行かなくては。二日酔で頭が痛い。

8月15日(月)

盆休みである。終戦記念日でもある。

今日は全国的に死者の追悼日だ。うちの爺ちゃんも帰ってきてるかな?

さて、まだ一昨日のフィリピーナに飲まされた酒が抜けきらないオジサンである。せっかく盆休みなのに動く気力が出ず、午前中は横になっていた。やはり、もう歳である。

しかし、フィリピーナ。

さあ、さっぱりしたものでも食べて、リビングで涼むか。

婆ちゃんに気をつけよう。

8月18日(木)

今月、28日の夜。FMラジオのチャンネルをひねってほしいと思う。

私の声が聞こえるだろう。

8月22日(月)

私の奥歯が無いことは、みなさんもご存知かと思う。

先日、歯科医師の知人から、入れ歯は入れておいた方が良いというアドバイスを頂いたので、入れ歯を新調したのだが、これが、なかなか、ちょっとしたサイボーグっぽくて、カッコイイのである。

できれば、TPOにあわせた色違いなんかも欲しいのだが、誰か作ってくれないかな。保険適用外なのかな。

まあ、とにかく、おじさんサイボーグ化計画進行中である。

8月23日(火)

父親が、新しいパソコンとプリンタとルータを買ってきてしまった。

残念ながら、全部クーリングオフである。

本当に、これ以上、年寄りに変なものを売りつけないで貰いたい。

8月24日(水)

3・11以降、私は様々な絶望の中で、様々な希望を感じてもいる。むろん、様々な事柄において、まだ予断を許す状況ではないが、悲観的なおじさんも、希望に向かって生きて行こうと思う。

世界は21世紀なのだから。

8月25日(木)

みなさん。マツコ・デラックスさんをご存知だろうか?

彼女、いや彼か?セクシャリティが分からないので、ちょっと三人称が曖昧になってしまうが、とにかく、あの方の笑い方が「ドラえもん」そのものなのである。

まあ、凄い方だ。

8月29日(月)

昨晩、私は生き恥を晒してしまった。

私のどうしようもない失態が、電波にのってしまったのである。

嗚呼、時よ戻ってくれ。

8月30日(火)

私は、自他共に認めるコミュニストではあったが、何か、生理的な部分で、ずっと違和感を持っていたことを、ここに認めよう。

私はコミュニストではない。アナキストである。

おじさんは流されやすいのである。夏の終わりに宣言する。

この週末は、このバットでスイカを割ってやる。