寒いぜ。
こうも寒いとバイクに乗りたくなる。頬を切るような冷たい風の中を、それこそ切裂きながら奔る快感である。
あと、寒いとクラブに行きたくなる。寒い季節に熱気溢れるフロアで踊る快感である。
それと、今年、私は忘年会には出ない。
忘れられない一年だったからな。
今年で。いや、今月で。いや、あと少しで。
この日記を始めて10年を迎える。
この10年。予想を超えて世界は大きく変化した。世界は幸福どころか、歪に形を変え不幸のどん底を歩もうとしている。
しかし、世界が予想通りに幸福の道を歩んでいたら、私は完全に取り残されていたかもしれない。
この10年。地理的には極東、社会的には片隅、経済的にはどん底、物語的には面倒な事態、を歩み続けてきた私だ。幸福な世界が進んでいたら到底ついていけなかっただろう。
私の予想が的外れで良かった。 さあ。我々の時代だ。
今日から束の間の同棲生活である。
神田川的なものを目指そうと思っていたのだが時代も時代だ。
そうもいかない。
しかし、もう少しでこれが結婚生活になるのか。
マリッジブルーおじさん。
こんばんは。
同棲二日目のおじさんです。
しかし、改めて親元から離れてみて感じることがある。
それは生活に直面することの大切さ、そして、面白さである。
生活とは自身の経験や直感を駆使し、限られた空間や時間や経済の中で様々な判断を迫られる。親元での飼殺し生活では決して養われない。自身の野生的で高度な能力を発揮しなくてはならない。
そういった意味では、おそらく恋愛や仕事や学業の成就などよりも、円滑で円満な生活の方がよほど難易度が高いと思う。
だから俺は思うんだ。
真のダンディとは、円滑で円満な生活をこなす男なのさ。
こんばんは。
同棲三日目のおじさんである。
さて、先ほど帰ってきたのだが、ドアを開けたら妙な熱気が家から溢れ出してきた。私は危機を感じる前に瞬時に事の次第を理解した。ストーブが点けっぱなしになっているのである。
何を隠そう私の仕業だ。
同棲三日目にしてこの体たらく。こんなことがバレてしまったら大変面倒なことになる。みんな。この事は内緒にしておいてくれ。頼む。
「けじめ」という言葉が嫌いなおじさんである。
いやちょっと違うな。
「けじめ」という言葉を易安に遣う大人が嫌いなのだ。
人間。そう簡単に「けじめ」なんてつけられない。しかし「けじめ」に拘る大人に限って、「けじめ」の裏にある本質的な変化を無視し、儀礼的・形式的な「けじめ」にばかり拘るのだ。
そんな「けじめ」ならいくらでもつけてやるが、そんなものに意味が無いことは明白だ。
しかし本質的な「けじめ」をつけろと云われれば、おじさんには無理だ。
惰性や済崩しで生きてきたおじさんに「けじめ」は不向きなのだ。
だから、おじさんに「けじめ」はいらない。
服と雑巾を一緒に洗濯しちゃいけなかったり、手拭タオルと食器拭きタオルを別々にしないといけなかったり、夜に洗濯をしちゃいけなかったり、もちろん、夜に洗濯物を干してもいけなかったり。
私には考えれない文化ばかりである。
仕方ないので、職場の方々にそういった生活文化の違いを愚痴っていたら、口々に、そんなことは当たり前でしょ、と逆に返されてしまった。
みなさんけっこう几帳面に生活しているんだな。
おじさんは今まで何をしていたんだろうか。
ぜんぜん関係無いのだが、蒲田は女の子のパンツ観測率が高い気がする。冬なのに。
我がウェブサイトは本日で創設10周年である。
なかなかの記念日である。
一応、ささやかながらサイトデザインをマイナーチェンジしてみたのだが、もちろん真平フリークのお友だちはもう気付いてくれたよね。
デザインのマイナーチェンジだけではなく、今後のウェブ対応も考えて、マークアップ言語の刷新を図ろうかと思ったが、面倒なので挫折した。
しかし、久しぶりに頑張っちゃったな。
寝よう寝よう。
別に大きく変える必要は無い。
少し環境を変えただけでも、発見できることは沢山ある。
もちろん、すぐさま結論を出すことはできないかもしれないが、我々の環境は確実に何かを失っている。
大枠で言えば、意思の表明に関わることであるが、火事は目の前で起こっているのだ。
80年代魔法少女ブーム。
ミンキーモモ。 ペルシャ。 クリィーミーマミ。
当時、小学生だった私は魔法少女に深く心酔していた。
魔法少女とは、普段は普通の少女だが魔法の力によって変身する。
その肉体的な跳躍と社会的な双面が相俟って、毎回さまざまな事件が巻き起こるのだが、これがなかなか面白いのだ。
三十路を越えたおじさんも、そんな魔法少女を見習って「昼はサラリーマン。夜はキャバレークラブのフロアマネージャー。」という魔術的な二つの肩書きを持つことで、少しでも魔法少女に近づこうと努力しているのだが、最近「キャバレークラブのフロアーマネージャー」というのにも飽きてきてしまった。
そこでおじさんは考えた。
おじさんの次の夜の肩書きは「HootersGirl」だ!
夜は赤坂でバリバリ働くぞ!
根源的に人間とは孤独な存在である。
切なく哀しい想いを巡らせるおじさんである。
まあ、組織に所属している以上、そういった切なさに直面する事は仕方ないのである。特に、私のような凸なおじさんは直面しやすいのだ。
孤独を共有したければ、おじさんに言ってくれ。
助けられるか分からないが、少なくとも、寄り添うことはできるだろう。
お前は中学の先輩か?
ついそう思ってしまうような先輩が三十路を越えてもいるものである。
たぶん中学生で何もかも停まってしまったのだろう。
まあ、そんな先輩に対しては中学生宜しく、下ネタで煽てておけば気は悪くしないので楽チンだ。
しかし、どうすれば中学生のようなメンタリティを保ち続けられるのか不思議だ。
新生活が始まり2週間。テレビも無いので新聞でもとろうかと、何の気なしに朝日新聞をとってみたのだが失敗した。
記事によって論調は変化するし、妙に叙情的な記事が混じっているし、一面に重要な記事が無いし、立ち位置がハッキリしないし、とにかく読みづらい。
特に酷いのは「天声人語」である。高校生の頃は国語教諭などから「天声人語」は毎日読みなさいなどと散々叱咤されたが(もちろん俺は読まないし家でも朝日はとってない)、初めて読んでみて思った。
あんなもん只のおっさんの戯言じゃないか。
俺のこの日記と変わらない。
まったく。
仕方ないので朝のお絵かき用に写真記事などに悪戯書きをしている。
来月からは東スポだな。
私が通っていた大学には、なかなか素敵なゴミ集積場があった。
独り暮らしをしていた私の家の家具の大半は、その集積場から集めた木材で作ったし、家電製品も少し直せば使えるものもあった。課題用の材料が欲しければ大抵のものは揃った。
しかし、残念ながら、あれほど素敵なゴミ集積場に、その後、出逢ったことはない。
凡ゆる条件は整った筈なのだ。
寧ろこれほど萌まれた状況にある国は無いのではないだろうか。
まあ、その状況とは一番望まれない状況だったのだが。
活路はひとつしか無い。
蜂起と放棄である。
おじさんは放棄派。
今日、葬式と結婚祝があった。
おじさんだって伊達に歳をとっていない。こんな時代だし色々あるのさ。
だから、おじさんは早過ぎる死を素直に哀悼し、新しい門出を素直に祝福してきた。
でも、神よ。
もしいるとしたら、お前は理不尽すぎるよ。
金日正が逝った。
残る独裁者はカストロといったところだろうか。
おそらく今後、世界に独裁者が君臨する時代はやってこないだろう。そういった意味ではカストロが世界最後の独裁者である。
君主が統治する君主制と、人民が統治する共和制と、どちらが世界を正しく導くのか。そんな議論も無くなることだろう。
しかし、おじさんも独裁してみたかったな。
たまに便所を独裁することはあるが。そんぐらいか。
閑散とした駅前のロータリー。地面には「煙草ポイ捨て禁止」の文字。
人気もないし待ち合わせには少し時間があったので、人通りの疎らそうな場所探し、ひっそりと煙草を燻らせる。
すると、どこからともなく現れたおっさんが「おい!おまえ!煙草禁止だぞ!」と私に注意をしてきた。
私が「失礼。こちらは煙草も禁止なんですね。」と応えると、おっさんは「そこに書いているだろ!」と「煙草ポイ捨て禁止」の文字を指差した。
誤解があると嫌なので言っておくが、私は規則や規律に縛られるのは嫌いだが、善良な人に迷惑がかかるような生き方はしたくないと思っている。だから、歩き煙草をしていけないところではしないようにしているし、煙草のポイ捨てもしないよう常に携帯灰皿を持っている。
おっさんよ。煙草が嫌なら俺に近づかないでくれ給え。
明日の夜から大晦日まで、連日連夜酒浸りとなることだろう。
忙しい年末になりそうだ。
今年はどこまで走れるか。
みんな。おじさんの勇士を見守ってやってくれ。
相棒はへパリゼ。 頼れる相棒だ。
最終列車。乗客は疎らだ。
品川駅前で列車が少しずつスピードを緩める。
車窓ではビル灯りに反射して線路がさざ波のようにキラキラと瞬いている。夜の海辺を走る最終列車。
年末だ。
もしかしたら、私はこれまで、これ程の満員電車通勤を経験したことがないかもしれない。
まあ、今の季節ならムチュムチュに混んだ車内も人肌の温もりが心地よく感じられる。なんていうふうに考えることもできるが、夏場のことを想像すると絶望する。
しかし、まあ、この寒さである。
車内で密接したおっさんのケツで暖をとるのも一興である。
善い奴なんて腐るほどいる。悪い奴だって腐るほどいる。
問題は面白い奴である。
これが、なかなかいないのだ。
明日で今年の仕事も終わりである。
今年は色々あった。
私はこれからも面白いおじさんを目指して生きていこう。
誕生日である。32歳だ。
まいった。
しかも、今年の誕生日はそれだけではない。
これから入籍してくる。
まいった。
昨晩、高校の頃の友人と呑んでいた。
15年来の仲間である。
程よく酔いが回った頃、私が悪戯で隣の友人の鼻の穴に山葵を塗ったのだが、私の悪戯心とは裏腹に、友人は凄く怒ってしまった。普段はとても温厚な奴なのである。
15年付き合ってみても分からないことは沢山あるものだ。
仕方ないので、更に友人に山葵を塗り続けてみたら、取り返しが付かないほど激昂してしまった。
みんな。大切な友人の鼻の穴には山葵を塗っちゃいけないよ。
今年最後の教訓だ。
それでは善い年を。