他人のことをどうこういえる立場ではないが、生きていると本当に胸糞悪い人間に出逢うことがある。しかも、それはどうしようもなく避けがたく、不意をついて遣ってくる。
ただ、さすがに私だってみすみす自身の胸中を悪くしたくはないし、そうした無遠慮な人間を見過ごす訳にもいかない。
だから、そんな輩には明朗で明快な笑いを以て絡む。
ワッハッハハハハ!
明日からゴールデンウィークだというのに予定が何もない。
しかも初日から雨らしい。
こうなったら、ゴロゴロだな。
NHKは『ゴールデンウィーク』って言わないんだね。
6時起床。背中が痛い。朝食。
8時。昼寝。
13時起床。昼食。焼きそば。美味しい。
15時。昼寝。
19時起床。缶ビール飲む。美味しい。
21時就寝。良い一日だった。
今月の14日から1週間ばかり、ニューヨークに行くことにした。
雨で外にもできないし、特にやることもないので、ゴロゴロしながらニューヨークで何が起こるか想像してみた。
あんなことが起こって、こんなことも起こるかもしれない。楽しいことや不快なことが色々と起こるだろう。しかし、それは決して日本では経験できないことなんだろう。
今はベッドでゴロゴロしているが、10日後にはニューヨークにいるのだ。
不思議なもんだ。
今日は大学の友人がウチに遊びに来てくれた。
チャンバラをしたりフルーツバスケットをしたり、まるで小学生の集まりみたいで楽しかった。
でも、みんな帰っちゃうと淋しいんだよな。
休みも終わりだ。
おそらく全日本のみんなさんが思っているんだろう。
いや、もとい。NHKで言うところのこの大型連休中も身を粉にして働いている人は沢山いるのだ。
こうやって何でもかんでも一般化しちゃうのがオジサンの悪いとこだよな。
少し休みに慣れてしまうと仕事のリズムに身体を戻すのが辛い。
もう歳である。
安室ちゃんでも聴いて気合入れてくか!
ボディー・フィール・イグジスト!
しょうがないじゃねぇ!
しかし、しょうもないおじさんである。
何度も言うが、おじさんは来週から美国は紐約である。
おじさんが国外に出るのは久々である。
しかも、紐約には9・11直後に訪れて以来10年ぶりである。今回は奇しくもOWS直後の訪紐となる。
まあ、何にせよ、この偏狭の、極東の、島国の、妙な価値観や自明性の中で世故世故と生きているよりは、少し動きのある風を感じることができるかもしれない。
東洋の島国から変なおじさんが行くからな!待ってろよ!
新入社員の子がお昼前に忽然と姿を消してしまった。
時は五月である。不穏な季節だ。
どうしたんだろうか?と心配していたら、しばらくして、その子が焦った様子で戻ってきた。
「すいません! わたし! 時間 間違って ご飯食べに行ってました!」
唖然とした。 そして。 爆笑した。 その後。 萌えた。
まあ、何にせよ良かった。よく食べる子はよく育つ。
もう育たないおじさんの代わりにどんどん育ってくれ。
十数年前のちょうど今頃の季節。
二十歳そこそこの私はアメリカの郊外の町にいた。
この季節。卒業式を終えた多くの学生が休みに入る。町は鈍く眩しい光に包まれ、歩道には楓の種が空をくるくると舞い落ちてくる。風が吹くと白い綿毛が飛び交う。雨は降らないし気温も心地良い。まるでイメージフィルムのように美しい季節だ。
やることもなく、目的もなく、ただダラダラと過ごしたアメリカだったが、私はその時、思春期だけに懐く淡い感情や、その後失ってしまうであろう微妙な感覚を、うまくそこへ置いてくることができた。
こないだ、そんな諸々を掘り起こしにアメリカへ行ってきた。
詳細は後述する。
とにかく今は時差ボケだ。十数年前は時差ボケなんてなかった。
人心は人身に絆される。
そろそろNY歳時記をまとめなくてはと思っているのだが、日々の生活の忙しさに感けて等閑になってしまっている。そして、そうこうしているうちに記憶もだんだんと遥か彼方に。曖昧になってくるのだ。
いかんいかん。
さて、ぜんぜん関係無いのだが、来週からラフォーレ原宿の「コンテナ」というスペースの企画に参加しますのでお暇な方はどうぞ。
おじさん。ラフォーレ原宿なんて行ったことないぜ。
原宿にはきゃりーぴゃみゅぴゃみゅとかおるんやろか。
早朝4時。羽田。
ウキウキというよりはネムネムである。しかも二日酔だ。
コンディションが悪いと気分も落ち込む。
飛行機が落ちやしねぇか。 不穏な予感が過ぎる。
デトロイト着。
4列シートを独占。爆睡したおかげで元気になる。
とりあえずアメリカンブレックファストをむさぼる。
なんてざっくりした味なんだ。 アメリカに来たんだな。
ニューヨーク行きの国内便待ち。ちょっと食べ過ぎた。
なんだかんだでホテル着。 ウェルカムシャンパンだ。
とりあえずキメる。
更に角度を変えてキメる。
時差ボケで翌朝かなり早く目覚める。
ニューヨークにてラジオ体操第一である。
アメリカ二度目のアメリカンブレックファストである。
やはりざっくりした味だ。
まあ郷に入りては郷に従え。 とにかく喰う。
朝食後、町を散策。
やっぱりちょっと喰いすぎたな。
まだニューヨークに来たという実感があまりないおじさん。
しかし、唐突にニューヨークの中心で脱原発を叫ぶおじさん。
ブルックリンにいる友人とお茶。
かなり雰囲気のいいカフェだったのだが、おじさんは時差ボケ真っ只中。
地下鉄でちょっとニューヨークを実感。 10年前と同じだ。
ニューヨーク1日目終了。やっぱり風呂はええ。
2日目朝。今日はオキュパイしにズコッティパークへ向かう。
極東の島国から変なおじさんが参戦するぜ!
ズコッティパークは誰もおらず。
みんなシカゴに行ってしまっているようだ。
仕方ないので独りオキュパイ。
もういっちょ独りオキュパイ。
間が悪かった。
挫折感を埋めるため海を見に行く。
一応観光っぽい写真を撮る。
もういっちょ。
ワシントンスクエアの芝生に座っていたらお尻が濡れた。
グッショグッショやで。
アメリカ来たらランドリーだよね。
しかし、いいよね。ランドリーの匂い。
俺はここで働きたいかも。
ちょっと働かせてくれませんか~?
駄目だった。
まあ、仕方ねえ。
さて、つづいてはニューヨークの郊外ビーコンへ。
なんか車内が広いぞ。 隣の子可愛いし。
マンハッタンを離れると突然田舎だ。
なんか田舎のほうが飯うまい。
私の心の師匠。ヨーゼフ・ボイスの作品でエナジーを頂く。
アメリカの田舎や~。
空が広いの。
やはり、いろんなもんがざっくりしているが、ここはいい町だ。
信号が吊ってある!吊ってある!
ちょっとウキウキおじさん。
しかし、ちょっと田舎過ぎるな。
なんか上着が落ちていたので。
手摺にかけておいてあげる。
ハドソンリバーである。絵に描いたような桟橋である。
こちらはちょっとモダンな建物。
うぉ~!なんか日本の自然と違う!!
故郷の大井埠頭のようなところに落ち着く。
一応、来た証に自分の名を刻む。 真平参上。
しかし、えぇな~。
えぇよ~。
ざっくりした空と緑とホーム。
都会に帰るのやだな~。
ハドソンライン。 マンハッタン行き。 否。 地獄の一丁目行である。
イタリア語?か?
都会の喧騒に戻ってきてしまった。
都会は寒いぜ。
都会で冷えた身体を湯で温める。
翌朝。ザ・ニューヨークを探しに。
ザ・ニューヨークはどこかな~。
なんかこのへんに有名なビルがあったような~。
みつかんね。
つづいて、ニューヨークから程近いビーチ。 コニーアイランドへ。
江ノ島的な?
有名なホットドック店。ネイサンズへ。
ホームレスのおっちゃんが食べ残しのホットドックをムシャムシャ食べている。血圧大丈夫か?
大西洋である。
若い子が波打ち際で語らっておる。
それを眺めるおじさん。
閑散とした遊園地。
再びネイサンズでフレンチフライを。
チーズがアメリカンだ。 やはり、ざっくりした味だ。
コニーアイランドからの帰り道。
今人気のブルックリン、ウィリアムズバーグへ。
時差ボケのためレッドブルでエナジーチャージ。
これで何本目か。
この町!何か匂うで!
いい町の香りがする!
osloというカフェに入ると、女の子が絵を描いているのだった。
同カフェでtomtomという雑誌を発見。
ドラム女子専門誌。すげえ。
この町は女子が元気な町だ。
飯もうまい。 ざっくりしてない。
広大なアンティークショップにて歯を発見。
ブルックリン名物のブルックリン麦酒だそうだ。
よく分かんないけど旨い。
そして酔っ払う。
猫ちゃんもかわいい。
ウィリアムズバーグ。 いい町だった。
明日は帰国か。 色々と名残惜しい。
帰国列車。やはり広い。 向いに座った子が驚くほど可愛い。
俺の腕時計。日本時間じゃねえか!
デトロイトで飛行機遅延。 50ドルを貰う。 麦酒に使う。