2018年 7月
7月3日(火)

普段、娘とは別々に寝ているのだけど、たまに何かの拍子で娘が夜中に目を覚ましてしまい、私のベッドに潜り込んでくることがある。

可愛いものだ。

昨晩も深夜というか、朝方近くに、なにやらモゾモゾと気配を感じたので、眠い目を擦りながら様子を窺うと、娘が私のベッドにやって来るところだった。

しかも、いつもなら着の身着のままでやって来て、私の枕やタオルケットを奪い取り、そのまま寝てしまうのだが、昨晩は、小脇に自分の枕を抱えてやって来たのだった。

あぁ 凄い。

こんな時にも、着実に成長している姿を見せてくれる娘を前に、寝ぼけ眼で感動する父なのだった。

7月4日(水)

いつも利用している地下鉄の駅では、この季節になると七夕の笹が設置され、願いごとを書いて飾れるよう、短冊も用意されている。

こんな地下深くまで、織女と牽牛が見にきてくれるだろうかと、一抹の不安が過るものの、そんな私の心配をよそに、多くの人々の短冊により、笹が弓なりになる程の人気ぶりなのである。

う~む。 すごい。

そして、短冊に書かれた願いごとを、ひとつひとつ確認するという、なんとも卑しく浅ましい行為が、私の楽しみだったりもするのだ。

がっ!!

短冊に書かれている願いごとが読めない!!

アルファベットはもちろんのこと、簡体字、シャム文字、タガログ文字、クオック・グー文字、ハングル文字、梵字、etc. 種々様々の国や地方の文字で書かれていて、さっぱり分からない。

う~む。 すごい。

読めないのだから仕方ない。私も短冊に願いごとを書くことにした。願いごとは、もちろん「世界平和」だ。

安易だったかな?

7月5日(木)

できるだけ絞りを開き、シャッタースピードと感度をギリギリまで上げ、静かにレンズを向けるのだが、それを敏感に察知して、激しく動き始める。

娘の撮影は、野生動物と同じぐらい難しい。

このサイトのトップページの写真にも、娘のブレブレ写真を加工したもの使用しているが、あれはまだ良い方で、幽霊かな? と思うほど、薄っすらと残像しか写っていないものが大半なのである。

こうなったら、フルサイズ一眼に、300mm超の望遠でもつけないと駄目か。

何を撮るんだ俺は?

7月6日(金)

民主主義に不参加は無い。何らかの形で参加する(できる)ことが民主主義であるし、それこそが民主主義の真価であり真骨頂なのだが、日本における民主主義はそうした観点からすると虫の息である。

そして、そうした民主主義への不参加とリテラシー低下を良いことに、着実にグロテスクな時代が迫りつつあることは間違いなく、もう既に、この国はイスラム国ぐらいにはなってしまっているのである。

困ったな。

7月7日(土)

これまで曇や雨でない七夕を迎えたことがあっただろうか。

ない。(私は)

これまで夜空に輝く天の川を見たことがあっただろうか。

ない。(私は)

さて、そんな七夕の夜だが、風呂あがりに娘が体重計を引っ張り出して体重を測りたいと言い出した。

結果 12.8kg

ふむふむ。保育園では小さい方だが、着実に成長している。そろそろ抱っこもきつくなってくる重さになるな。

次に自分で体重計に乗ってみると、半年前より6kgほど体重が増えていた。去年の夏からだと9kgほど増えている。思わず「嗚呼」と安堵の声をもらしてしまった。

というのも、去年は娘が毎月のように風邪をひき、私はその風邪を毎回貰っていたせいで、目に見えて体重が減ってゆき、一時期は50kg近くまで落としてしまっていたのだ。

う~む。 けっこうヤバかったのである。

しかし、今年に入ってから、娘はまったく風邪をひかずに何とか今までやってこれたおかげで、私の体重も戻ってきたのだった。

良かった 良かった。

と、健康の有り難さを実感し、素直に喜んでいる私たちの横で、妻が39度を超える熱を出し、寝込んでいるのだった。

も~!

7月9日(月)

今朝、晴天の強い日差しの中を、自転車で娘を保育園まで送ってきた帰り道、突如として降りはじめた激しい雨によりって、完全なる濡れ鼠となり、全身着替えて出社したが、その頃には青空が戻っていた。娘が濡れなくて良かった。

保育園と我が家は自転車で3~4分の距離である。天候急転の前触を感じる隙もなく、瞬間的で集中的な出来事だった。

このところ、地震に豪雨と自然災害が頻発し、西日本の豪雨被害は現在進行形で拡大中である。

最近の自然災害を見ていると、今までの経験論では全く対応できない事態が多いような気がする。

幸いにも、今朝の私は濡れただけで済んだが、今後はちょっとした事象の急変や判断の誤りで命を落とす、なんて事がこの都会でもあり得るのかもしれない。

自然災害に対する防災対策は、ちょっと違ったフェーズに入ってきている感じがする。覚悟せねば。

7月10日(火)

あっ! ◯◯ちゃんのパパだ! 今日はお迎えなんだ! 久しぶりだから声かけてみよう!

ん? あれ? 保育士さんと話し込んで、なんか、ちょっと立て込んでるようだから、玄関で待ってみるか。

玄関にある水槽や虫籠を娘と眺め、ちょっと時間を潰しつつ、◯◯ちゃんパパを待つ。

あっ! ◯◯ちゃんパパきた! こっちきた! よしよし。

虫籠の鈴虫を一緒に眺めながら。

◯◯ちゃんパパ
「鈴虫って近くで見るとなんか怖いですよね」

私 ドキドキ
「そうですね どっちらかというとゴキブリですよね」

◯◯ちゃんパパ
「それ言っちゃいます? あえて黙ってたのに…」

私 ガビーン
「あぁ…」

あぁ~! バカバカ! 俺のバカ! せっかく久しぶりに会えたのに! すごい変なこと言っちゃった! バカバカ!

というわけで、少女漫画さながら、日々、パパ友ゲットに邁進する、いい歳のオジサンなのであった。



次回 「名誉挽回 ! 置き手紙大作戦 大失敗 no 予感 !?」

7月11日(水)

「今夜 一杯どう?」と誘われた時に「じゃ 行くか!」と気軽に応えられないところが、保育園お迎え担当の辛いところである。

先日も不意の誘いがあって、仕方なしに断ったのだが、事前に決まった宴席であればまだしも、その場の流れや突然の誘いで酒宴に参加することは、残念ながら、今のところは無理である。

とは言っても、いずれ娘が大きくなれば、そんな誘いに気軽に応えられる日が、いつかまたやってくるだろう。

問題は、その時に私を酒の席に誘ってくれる人がいるかどうかなのだが。

う~ん。 あんまり自信持てないな。

でも、突然、呑みに行っちゃうあの吹っ切れた感じ。
嫌いじゃないんだよな。

うずうず。 あっ! 俺が誘えばいいのか!

7月12日(木)

今日は久しぶりに娘と二人きりの夜である。

予てから、娘に食べさせようと思っていたミートボールスパゲティを昨晩のうちに仕込んでおいたので、夕飯の準備は万端である。

挽肉が好きで麺が好きでトマトソースが好きな娘にとって、その全てを併せ持つミートボールスパゲティは、狂喜乱舞もののスペシャルなメニューとなる筈なのである。

ちなみに、ミートボールスパゲティは「カリオストロの城」のものを再現した。決して「わんわん物語」ではない。そこのところが、ちょっとしたこだわりである。

今、お昼を少し過ぎたところだが、もうすぐにでも帰りたいところだ。帰って、娘にミートボールスパゲティを食べさせ、娘の喜ぶ顔を見たいのである。

早退すっか?

7月13日(金)

我が家では夫婦の間に負担の偏りが出ないよう、お互いができる限り協力し合って育児に携わってきた。

でも逆に、そうした二人三脚の育児に慣れてしまったせいで、どちらか一方が不在の時は、すぐにテンヤワンヤになってしまう(特に俺が)という弊害が出てきている。

例えば、昨晩のような、私と娘の二人きりの夜などは、いくら事前に準備していても、結構大変なもので、保育園から帰ってきてから(18時)寝るまで(21時)の3時間は、家事と育児を同時進行させながら、息つく暇もない。

特に食事の支度と片付けは難作業で、常に娘がまとわりつく中、安全かつ迅速に作業を進めなくてはならず、普段の倍ぐらいの時間が掛かる。疲れは更に倍々ぐらい。

慣れてしまえば何てこと無いと仰っしゃる方もいるが、今の私にとっては、かなりレベルが高い作業なのである。

ワンオペ育児をされている方、そして、専業で家事育児をされている方には、常日頃から、尊敬と羨望の眼差しを送る者である。

7月15日(日)

現在進行系でイヤイヤ期の娘である。最近の特徴は「すべて私がやる」「すべて私のもの」という主張がとにかく強く、かなり困っている。

例えば、娘が歌をうたって(声量MAX)保育園から帰っている時に、私が一緒にうたおうとすると「父ちゃんは駄目! 私だけがうたうの!」と激怒したり、私が道端に野良猫を見つけたので「あそこに猫いるよ」と教えてあげても「駄目! 私の猫!」と激怒する。

その他にも、私が「どの道から帰ろうか?」と尋ねると「ぜんぶ私の道!」と言って、すべての道から帰ることを要求して激怒する。極めつけは、寝言で「ぜんぶ私の!」と叫んだこともある。

う~む。

イヤイヤ期とは分かってはいても、ここまでくると、ちょっと困っちゃうよな。なんてことを、妻の友人のロシア人ママにボヤいていたら「困ってばかりのパパですネェ!」と豪快に笑い飛ばされたことがある。

う~む。

7月20日(金)

別に大した意味は無いのだが、私と仲良くしてくれている友人・知人の嗜好や志向を少し整理してみると。


① オーガニック ナチュラル ロハス 自然派

② パンク ロック ヒップホップ 路上派

③ シンプル ミニマム スマート 室内派


と、大きく3つに分類できるような気がする。

①と③を合わせ持つ人もいれば、②を突っ走っている人もいたり、画一的にどれかに当て嵌まるという訳ではないが、古いマーケティングのポジショニングだと、あまり社会の流れに左右されないような、左端の方に分類されそうな人たちである。

まあ、つまり、そういう層が私は好きなのである。

7月26日(木)

この時季になると、私たち夫婦の頭を悩ませる問題(?)が浮上する。

夏休みの旅行である。

旅行といえば、これまで娘を連れて、石垣・軽井沢・箱根・白馬・博多・山形・房総 などなど の土地へ、飛行機・新幹線・電車・自動車 などなど の乗り物を駆使し、ホテル・旅館・ペンション・ゲストハウス・コンドミニアム などなど の宿泊施設のお世話になってきたが、その都度、子連れ旅行の難しさを痛感することとなった。

当たり前の話だが、子どもを連れてバックパッカーみたいな気儘で当所の無い旅行なんてできない。

今の娘の成長段階に見合う最適な土地・距離・移動手段・時季・期間・施設の選択こそが、最重要であり最優先なのである。私たちが、何処へ行きたくて何を楽しみたいか、なんていうことは二の次で、まず娘が楽しめなくては、我々も楽しめないのだ。

ただ、そんな試行錯誤の繰り返しから、今年は妻の妙案で、今までとは一味違った旅行プランを立ててくれた。私たち一家としては初めて体験する旅行となるのだが、今の我が家にぴったりの旅行になりそうである。

ありがとう! 妻よ!


ちなみに、この夏休み、同じ保育園のお母さんが意を決してハワイ旅行を計画したそうなのだが、子どもが旅行前夜に微熱を出し、それでも大事無いと判断し、旅行を強行したそうなのだが、結局、現地で子どもが高熱を出してしまい、その上、一家全員同じ感染症だと診断され、散々な夏休みとなったことを笑って話してくれたが、これから夏季休暇旅行を控える我が家にとって、笑い話では済まないのであった。

旅行はとにかく健康第一だ。


そんなこともあって、またまた妻が「旅行キャンセル保険」なるものを発見してきました。万が一の際、夏休みは戻ってきませんが、お金は戻ってくるので、翌年に繰り越せます。

ありがとう! 妻よ!


てか、俺、何もやってなくない? 報告を乞うご期待!

7月27日(金)

ようやく私の知るいつも通りの夏の気候に戻ったようである。これぐらいの夏ならば毎年ウェルカムだ。

ところで、先週、娘の通う保育園の保護者の懇親会が、暑気払いも兼ねて近くの駅ビルのビアガーデンで行われた。

もちろん、私も、予てからのパパ友ゲットの悲願のため、諸手を挙げて、いや、大手を振って、いや、なんだ? とにかく、空回りするほど張り切って参加し、実に楽しい時間を過ごし、二次会にまで行ってしまった。

育児や保育園や地域や家族や仕事のことなど、同じ年齢の子どもを同じ地域で育てる親として共有することができて、とても充実した懇親会だった。

俺は! コレを求めてたんだよ! ホント! サイコー!

というわけで、喜びと感動に満ち溢れ、思わず感涙しそうだったのだが、気がつけば周りはママばかりの中、なぜか私は安室ちゃんの「SWEET 19 BLUES」を熱唱し、ママたちからの温かい拍手を貰っていたりするのだった。

パパはどこ!? どこに行っちゃった!?

7月30日(月)

昨日、全国高校野球選手権大会の東東京予選の決勝戦で我が母校が敗れ去った。東京では公立高校が決勝に勝ち上がることだけでも、かなり稀なことで、我が母校においては69年ぶりだそうである。

う~む。

さて、私は、小学生の頃の3年間と社会人になってからの4年間、草野球チームに所属していたことがあり、各々で地区優勝を果たしたことがある。常にスタメン入の巧みな選手というわけでは無かったが、細々ながらも試合に出場し、スコアーブックをつけられるぐらいには野球に精通している。

ちょっと意外でしょ?

そして、高校時代に於いては、友人たちと立ち上げたジャズ同好会が、3年間、野球班(母校では部活動を班活動と呼ぶ習わしがある)の夏の大会の応援団を正式に務めていたのである。

ちょっと意外でしょ?

しかも、その応援3年目の予選会場で、前々から気になっていた後輩の女の子に声を掛けたことを切っ掛けに、交際を始めることとなった相手が、今の妻である。

ちょうど、今から20年前のこと。


ちょっと凄いでしょ?


まあ、そんなわけで、昨日、少なからず野球に縁のある我が家は、一家総出で神宮球場に母校の応援に出掛けたのだが、試合の内容や勝敗よりも、昔の思い出ばかりが頭を過ってしまい、なんか、妻のことをあらためて愛おしく感じてしまう私なのであった。

ちょっと恥ずかしい。

7月31日(火)

家族で温泉旅行をしてきた。

義理の妹夫婦も一緒だったので、大人4人で娘1人の面倒を見ることができ、道中の車の運転は、終始、義弟がしてくれたおかげで、私は自由に麦酒を飲む(注:義弟はお酒が苦手なんです!)ことができ、身も心も軽やかに、至れり尽くせりの中、娘ともしっかり遊ぶことができ、いつもより温泉が身に沁みた。

複数(3人以上)の大人で子どもを見ることができる環境は、安心感と充足感が桁外れに違うし、疲労の度合いもぜんぜん違いますね。おかげで、とても充実した旅行となりました。義妹夫婦よありがとう。

ただ、やはり、この旅行でも、まだオムツが取れていない娘の紙オムツを予備も含めて30枚は持って行かなくてはならず、子連れ旅行特有の荷物の多さという問題に直面したのだが、ん? ちょっと待てよ? だったらオムツを外してしまえばいいのではないか?

よし! トレパン買って帰ります!