2020年 12月
12月2日(水)

最近、娘がよくバレエの公演動画を熱心に観ているので、アニメやドラマでなく舞台を、しかも、舞台の中でも総合舞台芸術のバレエを、おまけに、バレエの中でも世界最高峰のマリインスキー劇場の演目を好むなんて、我が娘ながら良い感覚を持っているではないか、ふむふむ、などと、親馬鹿丸出しで勝手に誇らしく思っていたのだが、娘が熱心になる理由は簡単で、豪華絢爛なロマン派の音楽と華麗なダンスが絶え間なく続く世界観が娘の好みにドンピシャで、それより何より、バレエは歌詞や台詞がなくても物語を理解できるよう優れた演出がなされているところが、かなり大きなポイントになっているのだと思う。

というわけで、下手なアニメを子どもに観せるなら、試しにバレエ公演を観せてみるのも良いかもしれない。この時季ならもちろん『くるみ割り人形』がお勧めです。




国内でバレエを観るとなると新国立劇場ぐらいか、と暗い気持ちになりますが、ウラジオストックに行けば本場のものが観れるじゃん! と思いついてしまいました。寒いけど。

もちろんパンデミックが終わってからの話ですけれども。

12月3日(木)

会社で使っているパソコンの、いつも使っているウェブブラウザがまったく起動しないので、あらゆる手を尽くしてみたのだが、やはり起動しない。

他のブラウザを使えばいいのだし、直接業務に支障が出るわけではないのだが、原因が分からないというのは、なんとも気持ちの悪いものだ。

支障と言えば、ここ数ヶ月続く慢性的な腰の痛みは、日常生活に色々と支障をきたしているが、娘を毎晩トイレに抱きかかえて連れて行くことが原因だと分かっているので、こうした類の気持ち悪さはない。もちろん痛いけど。


まあ、何事も辛抱です。

12月4日(木)

昨日はウンともスンとも言わなかったウェブブラウザが、今朝、何事もなかったかのように起動した。

う~む。

昨日はこの件を、自分の腰痛と比較してお話したが、おそらくこの腰痛からも、ある日突然、何事もなかったかのように解放されるのだろう。娘の成長もいつも突然だったのだから。

しかし、成長によって腰痛から解放されるならともかく、直った原因が分からないというのは、なんとも気持ちの悪いものだ。




まあ、何事も辛抱です。

12月7日(月)

昨晩、いつものように夜中に娘のオネショの処理をしたあとなかなか寝付けずにいて、朝方、ようやくウトウトしかけたところでまた娘がオネショをしてしまったので、そのまま仕方なく大量の洗濯物処理のために布団から起きあがった。

何事も辛抱だと思っていたけれど、もう二ヶ月近く同じようなことが続いているので、流石に気持ちが挫けてしまった。ちなみに、腰のほうもそろそろ挫けそうだ。

オムツを卒業して久しい娘にとっては、ちょっと抵抗があるかもしれないけれど、きちんと説明して、寝る時だけオムツを履いてもらおうと思う。たぶん、お互いにとってそれが一番無理のない方法なのだ。




子育てをしていると、様々に決断や判断をしなくてはならない場面がありますが、何が最善かは誰にも分からないので、いつもハラハラドキドキしています。ただ最近は基準の一つとして、お互いにとってできるだけ負担の少ない選択をするようにしています。

12月8日(火)

今朝、玄関まで私の見送りに出てきてくれた娘がいきなり抱きついてきたので、まったく、いつまでも甘えん坊なやつめと抱き上げてやったのだが、娘の口のまわりについていたヨーグルトが、抱き上げた拍子に私のジャケットにべったりついてしまった。

むぅ。

時間がなかったので、着替えをするわけにもいかず、仕方なしにハンカチで軽く拭き取ってそのまま出掛けたのだが、会社でジャケットを脱いでみると、肩口にもべったりヨーグルトがついていた。

むぅ。

ヨーグルトはあらぬ誤解を招くマテリアルなので、ちょっと勘弁してもらいたいものだ。




当サイトは本日で19周年を迎えます。20周年には記念のオフ会でもできればいいのですが。どうなることやら。

12月10日(木)

昨晩は、夜中にオネショの処理がなく、数カ月ぶりに一度も目を覚まさずに朝までぐっすり眠ることができた。今までの苦労はいったい何だったのか。オムツの偉大さと睡眠の大切さを心から実感する朝だった。

さて、こないだの日曜日、娘と一緒に家の窓枠に保護剤の塗装をした。我が家は古い造りの家なので、今もって窓枠が木製なのだ。この季節になると、加湿器による結露がガラスをつたって窓枠を湿らせてしまい、カビや腐敗の原因になるので、定期的に保護剤を塗り直さなくてはならない。

そんなわけで、作業方法や注意事項を娘に説明し、いざ作業をしてみると、こぼさないよう、はみださないよう、たれないよう、ちまちまびくびく塗っている私よりも、塗料をたっぷり使って一気に塗り上げていく娘の方が、ムラも少なく、ツヤも良く、仕上がりが圧倒的に綺麗なのだ。

むぅ。

まあ、色々なところを汚しはしましたけど、結露による湿りから窓枠を華麗に防いでくれています。




今回買ったオネショ用のオムツは、500ccぐらいは軽く吸収するらしいです。俺も履こうかな。

余談ですが、その昔、尿意がありつつも、もうすぐ高速の出口だからと、パーキングを飛ばしたら、見事に事故渋滞にハマってしまい、これはヤバいと思って娘のオムツを股間にあてがった経験があります。この時はなんとか事無きを得ましたが、あの信頼感は忘れられません。

12月11日(金)

娘の朝の日課は、カレンダーのその日の日付にチェックを入れることから始まるのだが、12月に入ってからは、市販のもの、自分で作ったもの、妻が作ったもの、3つのアドベントカレンダーを開封作業が加わり、毎朝かなり忙しそうにしている。

さて来週は、保育園のお楽しみ会やら、忘年会やら、娘の誕生日やら、お祝いランチやら。例年並みとはいかないが、いろいろと予定が立て込んでいる週だ。

ただ、その立て込んだ予定の中でも、最も重要なものが娘の虫歯の治療である。

虫歯が発見されてから半年以上が経過する。その間、二度治療を試みたが、頑なに嫌がったため、フッ素の塗布をしただけで、虫歯はそのまま放置されている。毎日の入念な歯磨きによって、なんとか進行を喰い止めるための努力はしているものの、根本的に治療をしなければ、時間の問題で痛みが出てくるようになるとのことだ。

今年最後の大仕事。今度こそ、なんとか無事に治療ができることを願いたい。




今頃悔やんでも仕方ありませんが、毎日の歯磨きは欠かさず、市販のお菓子類もまったく与えず、保育園での歯科検診でも異常ありませんでしたが、肉眼では確認できない奥歯の歯間に虫歯が発生していました。子どもの虫歯は最初は黒くありません。透明感ある象牙質がプラスチックのように不透明に白色化していたら要注意です。黒くなった時にはかなり進行してしまっています。歯間が詰まってきたら歯ブラシだけでなく、必ずフロスもしてあげて下さい。

12月15日(火)

お父さんが警察官の子が保育園の友だちにいる。つい最近、その事実を知った娘は驚きと同時に困惑の表情を浮かべ、かなり動揺していた。

おそらく、娘にとって警察官や消防士というのは、ウルトラマンや仮面ライダーと同じく、何かしら超越したヒーロ的な存在として認識されていたのだろう。そのため、まさかそのヒーローが誰かの家族の一員にいるなんて思ってもみなかったのだ。仮にヒーローが家族の一員だったとしても、ヒーローの家族ならば家族全員が何らかの超越した力を持っているはずだとも思っていたに違いない。だから、いつも遊んでいる友だちのお父さんが警察官だという事実に直面し、かなり動揺したのだろう。

なんとも可愛いやつだ。

しかし、その後しばらくして、目の前の事実を呑み込んだ娘は、とても神妙な面持ちで私のところへやって来て「父ちゃんのことは絶対に秘密にしとくからね」と、こっそり呟いていったのだった。

どういうこと!? 犯人隠避的な?




子育てをしていると、もう本当に何もかもがうんざりだと思うことが時々ありますが、そんな時は必ず、自分はつくづく子育てに向いていないのだなと更にうんざりするのでした。昨晩がちょうどそんな感じでした。もううんざり。

12月16日(水)

妻がいない時、娘と二人で晩飯をよく食べに行く回転寿司店が近所にあって、いつもは寿司を回転させるほど客が入っていないので、写真付きのポップだけがコンベアーに乗って店内を回転している侘しい状態なのだけど、注文するネタさえ間違えなければ、まずまず美味い寿司が安価で食べられる、ちょっと穴場な店なのである。

さて、そんな回転寿司店なのだが、コロナ禍以降、閑散としていた店内は更に寂しさを増していて、行くたびにもう次は無いかもななどと思っていたのだけど、昨晩、久しぶりに来店してみたら、まず店員の顔ぶれが刷新されていて、寿司こそ回転していないながらも、カウンターはまずまずの盛況ぶりで、ボックス席や座敷席にも何組かまとまった客が入っていた。テイクアウト客も常に何人かが待っていて、店員や職人も忙しそうにキビキビと動き周り、いったい何が起こったんだ!? と自分の記憶を疑うほど、かなり活気の満ち溢れた店に変わっていたのだった。

何があったんでしょうね。 本当に。

それはさておき、あまりの変わりようだったので、おそるおそる真ダコと赤エビを注文してみたのですが、なかなか新鮮なうえに、身もねっとりと旨く、なかなか美味かったです。まずは良かったけど、この盛況ぶりはちょっと怖いな。




娘のオネショからは解放されましたが、うまく眠れず、うまく起きられない日々が続いています。

12月18日(金)

いきなり娘が聞き慣れない外国語で歌いはじめたので、何事か!? と驚いていたら、歌い終わるやいなや、今度は同じ外国語でベラベラと流暢に喋りはじめたので、ド肝を抜かれたのだが、去年、ロシアに行った時に貰ったお喋り人形のフレーズを確認してみたところ、娘の喋っている内容と完全に一致した。

なるほど。

しかし、正直言ってロシア語はよく分からないけど、私の耳には、娘と人形の喋る内容や発音に違いを感じることができない。むしろまったく同じに聞こえるほど完全にコピーしているように聞こえる。誰かロシア語が分かる人に聞いてもらいたい。

まあ、そんなわけで、毎日のように何かが巻き起こり、ドタバタと落ち着きない日々を過ごしておりますが、娘は今日で無事に5歳を迎えます。今年も長かった。本当に。




てか、まだ年末にひと山ありそうなんですよねぇ。はぁ。今年こそ平穏な年越しをしたかったんだけどなぁ。

12月21日(月)

先週末に、ようやく5歳を迎えた娘だが、あたり前のことながら、5歳になったからといって何かが劇的に変わるわけでもなく、今日も平常運転の娘だったわけだが、いや、ちょっと待て、劇的な変化あった!

実は、昨晩から娘が一人で寝はじめたのである。

まあしかし、一人で寝るといっても、独立した部屋で夜から朝まで完全に一人で寝るようなことではなく、同じ部屋ながらも親の添い寝から離れ、自分の布団で一人で寝ることをはじめたのだ。

ささやかなことだが、かなり大きな変化である。

こんな時なので、懸案事項がいろいろとあって、暗くなることもあるけれど、日々のこうした娘の成長に支えられることもある。

もちろん、挫けることもあるけどね。

12月22日(火)

米が少なくなってきたので、保育園のお迎えの帰りがけに、いつも買っている商店街の米屋に寄ろうと思ったら、定休日でもないのにシャッターが閉まっていた。

シャッターには「店主の急逝のため閉店します」という貼り紙がペタリと貼ってあった。

いつも娘と買いに行く米屋なので、娘も店主のことは知っていた。娘に分かりやすく説明してやったが、「なんで死んじゃったの?」とか「なんで死んじゃうの?」とか「父ちゃんも死んじゃうの?」と、色々と訊ねてくるので、その都度、できるだけ分かりやすく丁寧に説明してやるのだが、腑に落ちないのか、不安なのか、釈然としない様子で、ぼーっと何かを考えている様子だった。

しばらくして娘が、「うちのお米はどうなるの?」と訊いてきたので、「うちの米! どうしよう!」と、今度は私が頭を悩ませるのだった。

心からご冥福をお祈りいたします。




わが町の商店街で我が家が日常的に利用できる個人商店が残り二店舗だけになってしまいました。きっかけは様々ですが、ここ数年で周辺の商店街でも個人商店がどんどん店じまいをしています。我が家にとっては深刻な問題です。

12月23日(水)

オネショで布団が濡れる心配もなくなり、娘も布団で一人で寝るようになったので、これでようやく睡眠不足から解放される思ったのだが、なんだかんだとさまざまな邪魔が入り、うまく眠れない日々が続いていた。

ところが昨日は、ひょんなことから個室に一人きりで寝る機会に恵まれ、これはチャンス! と思ったのだが、せっかく一人なんだからと、いつもはゆっくり観れないネット動画を一話だけ見てから横になろうと思ったら、まんまとイッキ見してしまったのだった。

眠い。

あるあるっちゃあるあるですが、あるあるすぎて哀しい。
今夜こそぐっすり眠るぞ!

12月24日(木)

今夜、我が家にサンタクロースがやって来るらしいので、朝から娘は、サンタクロースがどういった経路で我が家にやって来るのかを、さまざまに予測・検証・分析していた。

夜中には玄関や窓を施錠してしまい、暖炉も煙突もない我が家においては、既に家の内部にあるもの、つまり、クリスマスの最大のアイコンであるクリスマスツリー、さらに言えば、ツリーの一番上にある星、いわゆるベツレヘムの星付近から、何らかのマジカルパワーを使ってサンタクロースがやって来るのではないかというのが、娘の中ではかなり有力な説のようだ。

うむ。

実際にどうやってサンタクロースがやって来るのかは、父が徹夜で見張っていてやろう。いろいろと飛躍や矛盾や歪曲はあるものの、論理的に思考しようとする姿勢を父は心から評価する。

12月25日(金)

どうやら我が家にもサンタクロースがやって来たようだが、サンタクロースがどのような経路で我が家にやって来たのかという昨晩までの大いなる疑問は、プレゼントを目の当たりにした娘にとっては、もうたいした問題ではなくなってしまったようだ。

うむ。

さて、我が家は本日をもって、仕事納め登園納めの運びとなり、親子共々、年末年始のささやかな休暇に入る。親類縁者や親友旧友の集まりもなく、いつもより寂しい年末年始になりそうだが、まあ致し方ない。

賑々しくない年始というのも、それはそれでちょっと楽しみだ。




ギリギリセーフで年賀状を書き終えました。元旦に君の元へ届けぇ!

12月26日(土)

さて、感染が疑われる人物と接触した妻である。

接触から一週間以上が経過し、ようやく接触相手の検査が行われたそうだが、残念なことに陽性反応が出たそうだ。

これから濃厚接触者になるかどうかの判断があり、結果の報告が入るそうだが、おそらく、判断や連絡を持っているうちに、最大14日の潜伏期間が経過してしまうような気がする。もし、濃厚接触者となったとしても、検査までは更に時間がかかるだろう。ちなみに、陽性反応が出た接触相手はもう治りかけているそうだ。

一連の対応の遅さには、感染者急増による窓口の混乱や、更に言えば、最前線の医療機関の逼迫も容易に想像することができる。

今のところ妻には、まだ症状らしきものは出ておらず、平均的な発症期間である5~6日はとっくに過ぎているので、おそらく大丈夫ではないかと思われるが、とりあえず、潜伏期間14日が経過する29日までは、落ち着かない年末を過ごすことになる。29日は私の41回目の誕生日なので、何事もないことを祈りたい。

みなさまも、どうかお気をつけてお過ごし下さい。

12月27日(日)

父は年末の朝の寒さに挫けそうになっているが、娘は鼻水を垂らしながらも元気いっぱいで、年内最後のスイミングレッスンに張り切って向かう。もしかしたら、今日のレッスンで次のイルカ級に進級できるかもしれないから、気合が入っているようだ。

年末の休暇は、普段はなかなかできない事を片づけてしまいたいと気が急いてしまいがちだが、娘の機嫌を伺いながらでないと、まとまった作業に集中することはまだちょっと難しく、結局、できる事はかなり限られる。本当に手放しで、日常の家事以外の作業に取り組めるようになるまでには、もう少し時間がかかるだろうなと思いながらも、もう5年が経過する。もう諦めることにも慣れてしまった。

そんなわけで、まだもう少し娘中心の生活が続きそうだけど、その中心が私に戻ってきたら、一番戸惑うのは私なのだろう。だから、今のうちに戸惑う準備をしておこう。




娘によるスパルタ教育のおかげで、精神的にも肉体的にもかなり軟弱な私ですら、この5年間で相当鍛えられた気がする。