2022年 6月
6月1日(水)

これまで、学校には無事登校したとしても、学童クラブは16時半にお迎えに行くという点は、なかなか譲ってくれない必須条件だったのだが、どういうわけか今日は、17時まで頑張って一人で帰ってくるという条件を自らに課し、友だちと登校していった。

うむ。

今日は妻が出勤日で遅くなるので、父子二人の水入らずの夜なのだが、子どもが帰ってきたら、夕飯は外食で気楽に美味しく済ませてしまおうと目論んでいる。近所にできたおでんと天ぷらを出す居酒屋にするか、まだ食べたことのない隣町の長崎ちゃんぽんの店で皿うどんと水餃子にするかで迷っている。子どもには何かしらデザートも付けてやろう。

うむ。

こんなことに悩める日常が、とても懐かしく、そして嬉しくもある。間違ってお迎えに行かないようにしないとな。




かなり溜まっていた有給休暇だったが、4・5月だけで計15日も消化してしまった。仕方なかったとはいえ、たっぷりバカンスを楽しめるぐらいの日数だな、と思ってしまう己の貧乏根性が情けない。

6月2日(木)

昨日の夕方、子どもの帰宅時間に合わせて、自宅近くの曲がり角まで迎えに出たところ、ちょうど友だちと手を繋いで帰ってくる子どもの姿が見えたので、子どもたちに向かって手を振った。

子どもも私の姿を認めたようで、ちょっと足早に私のもとまで来たのだが、突然子どもが「なんで家にいないの!」と怒りだし、道端で号泣しはじめてしまった。

心配した友だちが、わらわらと子どもの周りに集まって来たので、気まずくなってその場は落ち着き払って帰ってきたのだが、家に入るなり怒りが再燃、それからしばらくは阿鼻叫喚の地獄絵図のようだった。

うむ。

小一時間ほどして、子どももようやく冷静さを取り戻し、気を取り直して夕食を食べに行こうとなったのだが、目当ての居酒屋に行ったら子どもの入店を断られ、第二候補のちゃんぽん屋に行ったら定休日で、仕方なくいつものうどん屋に行ったら夜の営業をやめていた。

途方に暮れていると、子どもが「じゃあ釜飯にしよう!」と元気に提案してくれたので、電車で一駅の釜飯屋に向かったのだが、駅まで行って定期を忘れたことに気が付き、慌てて家に取りに戻ったのだった。


もし自信をなくして 挫けそうになったら
いいことだけ いいことだけ 思いだせ

『アンパンマンたいそう』 作詞:やなせたかし



まあ色々あったが、美味い夕飯にはなんとかありつくことができたし、子どもともゆっくりじっくり話すことができたのだけど、アンパンマンのエンディングテーマ曲が脳内を何度も流れる夜だった。

うむ。




今朝も友だちと落ち合えなかったようなのですが、半べそをかきながらもなんとか登校したそうです。今日は完全にお迎え無しで一人で家まで帰ってくるそうですので、誰もお迎えに行かないように。

6月3日(金)

朝の着替えをしている時に、苦笑いしながら「本当は学校苦手なんだよね」と子どもが打ち明けるように呟いたのだけど、「父ちゃんも苦手だったけど、きっと楽しくて面白い友だちができるし、明日は休みだから」と助言にもならないような心許ない言葉しか掛けてやれなかった。

もう週末か。

ここしばらく全休や半休や早退が多くて、フルタイム勤務で働くことが少なかったことも影響しているのだろう。一週間が、というか、時間の経過自体がとても早く感じる。

もう六月か。

入学式の頃から比べると、お互いにずっと冷静で充実した対話ができるようになってきている気がする。




親が子どもの写真やエッセイや漫画をSNSやWebに掲載したり、書籍で出版したりすることに関して、『子どもが「本当は嫌だった」と言えるようになる頃には手遅れ』という話がある。微々たる閲覧者だし、内容にも配慮しているとはいえ、このサイト上の掲載も例外ではないので、ちょっと真剣に考えないといけないよな。

6月6日(月)

今朝は強雨の中ながらも、なんとか家を出た子どもだったが、友だちと落ち会えなかったため、「もう待ち合わせしない」「家がもっと近くにあれば良いのに」「学校やだ」とブツブツ文句を言いながら、妻に付き添われて登校したそうだ。

少なくとも我が家から学校までは徒歩一分。我が家以上に学校に近い家は無いと思うのだが。

うむ。

さて先週末、かなり久しぶりに羽根を伸ばして、夜の新宿2丁目へと繰り出してきた。場所からも察しが付くだろうとは思うが、訪れたのはゲイミックスバー。最近よく(仕事中に)聴いている女装パフォーマーのブルボンヌさんのネットラジオ番組「ジョソラジ」のオフ会に参加してきたのだ。

ストレート男性かつパパ属性の参加者は私が初めてだったということもあり、新参者ながら皆さまにはとても温かく迎え入れて頂き、楽しい時間を過ごさせて頂いた。



この年齢になってくると、何もしなければどんどん凝り固まっていくだけなので、意識的に多様性の大海原へどんどん飛び込んでいこうと思う。

6月7日(火)

今日は着替えのことで朝から子どもとひと悶着あり。私がずっと尾を引く一方で、子どもは切り替え早く、通学路でいつもの友だち三人組と落ち合うと、「もうイイ」と言わんばかりに妻を押し返し、友だちと大騒ぎで登校して行ったそうだ。

入学式から今日でちょうど二ヶ月。

二ヶ月を経て、どうにかこうにか安定してきた子どもの様子を見ていると、今のところは、ゆっくりじっくり学校の環境や生活に慣れてきているようである。

親としても色々と思い悩んだ二ヶ月だったが、様々な方々に悩みを聞いてもらう中で、身近なところで多くの子どもたちが不登校を経験していることには驚いたが、いつまた再び子どもが「学校イヤだ」と訴えるか分からないし、例えそうなったとしても、現状の教育制度や学校環境のことを考えると、何の不思議もないようにも感じてしまう。

少し状況が落ち着いている今のうちに、色々と選択肢を調べておいても良いのかな、なんて思ってしまうのも、悲しい現実ではある。




いまだに学校で行われている無意味な男女分けや号令みたいなことにうんざりさせられる一方で、いまだに会社で行われている時間や場所に縛られる働き方にもうんざりさせられる。

合理性や多様性や包括性はどこいった!?

6月8日(水)

昨日の朝は色々とごたごたしたが、今朝はマイペースながらも自分で身支度を整えて、通学路でいつもの友だち三人組と落ち合うと、振り返りもせずに登校していったそうだ。

帰りは間違っても迎えに来ないようにと釘を差される。


欲望との折り合いか。

うむ。

さて、先日参加した新宿2丁目のオフ会では、性的マイノリティの方々と様々に意見交流してきたわけだが、できるだけ幅広く多様性というものを理解し、できるだけ多く自分の中に包摂できればと思っていたのだが、むしろ、自分の中の画一性や排他性といった狭量さを嫌というほど思い知らされて帰ってきたのだった。

うむ。

そもそも、そうした参加の姿勢や態度が間違っていたのだ。

うむ。




クラブカルチャーや音楽や芸術の話題が、多様性を繋ぐひとつの架け橋として、重要な役割を果たしてくれたことは、ちょっとした発見でした。

6月9日(木)

子どもの朝の身支度は、自ら進んでやる日はまあいいのだが、朝から隅でウジウジしはじめた時は、放っといても促しても手伝っても不機嫌になるので、なかなか塩梅が難しい。

ちょうど今朝はそのような難しい朝だったが、朝食は自分のオニギリだけでは満足せず、私の昼飯用のオニギリまでぺろりと食べてしまい、登校時は走ってやって来た友だちを見つけるなり、自分もピューと走って合流し、振り返りもせずに行ってしまったそうだ。

今月は休みなく登校できるといいのだけど、学校の様子をぜんぜん話してくれないので、何とも分からない。楽しそうではあるけれど、家での感情の起伏が少し極端な気がするが、まあ、自分の世界をぐりぐりと押し広げている最中であることは確かなようだ。

週末の土曜日は授業参観日。




ひとつのオニギリを握るために、どういったストラテジーとロジスティクスが必要なのか。よくよく考えてみると興味深い。

6月10日(金)

今日は学校が特別時程で、授業開始時間が10分前倒しになるため、子どもの登校時間もいつもより早まる。

そのため、昨晩、子どもには「明日は特別時程だから早く寝ないとね」と言い聞かせていたのに、今朝、肝心の私が寝坊をしてしまった。

子どもと一緒に21時前に床へ入り、子どもが睡りに落ちるのを見届けてから私もそのまま寝てしまおうと思ったのだが、25時過ぎまで寝つけなかったのである。

おそらく、前夜まで3夜連続で配信アニメを観て、夜更かしを繰り返してしまったのが良くなかったのだろう。

子どもは問題なく登校して行ったそうなのだが、私の方は完全に遅刻。タイムカードの機械が調整中だったため、なんとか助かった。

習慣を無闇に変えちゃいけない。そんなお年頃なのだ。




明日は土曜授業で子どもはいないのだが、授業参観と引き取り訓練があるので、あまりゆっくりもしていられない。

やんわりと週休2日が崩されている。

6月11日(土)

授業参観のお知らせをよくよく読み直してみると「ご来校は一家庭お一人様」となっていた。

あれま。

妻と一緒に行こうと思っていたのだけど、仕方ないので、前半を私、後半を妻、というふうにして、入れ替わりで参観してきた。もしかしてこれってルール違反なのか?

まあいい。

授業参観から帰って来て、久しぶりに水槽の掃除や管理道具の整理をした。子どもがいるとなかなかできない細かいところまで、かなりしっかり時間をかけたのだが、すべてやり終えても、子どもが帰ってくるまでに一時間も余ってしまった。仕方ないので、お茶を淹れて、好きな音楽を流して、この日記を書いている。

穏やかな土曜日の午前中。いつぶりだろう。これからこんな時間が増えるんだろうか。




この後、児童引き渡し避難訓練でもう一度学校に行かないといけないけれど、それでも余裕だらけの土曜日だ。麦酒飲んじゃおうか。

6月13日(月)

週末の諸々。

土曜日、授業参観のあと、児童引き渡し避難訓練というものがあったので再度学校に訪れた。訓練は学校近くにミサイルが落ちたという想定で、私が訪れた時は、全校生徒に向かって「ミサイルが落ちてきた時のことを考えて、家族の方ともよく話し合っておきましょう」と校長が話をしているところだった。どこから突っ込んでよいのか分からず、なんだこれは? コントか? 笑っていいのか? と頭が混乱して唖然としているうちに、いやこれは、まさに今、私たちはディストピアの世界を生きているのだなということに思い至り、今度は呆然となってしまった。

週末の諸々。

土曜日、子どもを引き取って家に帰って来る途中、子どもが友だち二人とゴニョゴニョ話しているうちに盛り上がってきてしまい、三人でどこかへピョ―っと走っていってしまった。まったくもう、と思って追いかけると、子ども三人が我が家で大騒ぎをしていたので、お母さんたちが心配してるよと声をかけると、「自分で帰れるから大丈夫だよ」と返されてしまった。うむ。子どもたち同士の世界を着実に押し広げてはじめている。どんどんやってくれ。

週末の諸々。

日曜日、運転中の視野に若干不安を覚えたので眼鏡屋に行ったら、眼鏡をしている状態でも視力が「0.6」しか出ていないことが分かった。これは危ない。早速、視力を測り直してレンズ交換をしてもらい、新しいレンズの眼鏡を掛けてみると、世界の奥行きのあまりの広さに、思わず感動してしまった。

週末の諸々。

日曜日、妻が友だちを我が家に呼んでDVD鑑賞会をするというので、私は暇をもらって一人で河川敷にサイクリングをしに行った。釣り場の様子を探ったり、釣り人と談笑したり、缶ビールを飲んだりしながら、河川敷を移動していると、川で泳ぐタイ人の若者たち、バーベキューを楽しむブラジル人の家族たち、木陰で車座になって談笑するインド人の女性たちなど、様々な国の人々が、あちらこちらでそれぞれのやり方でうまく河川敷を楽しんでいる姿を見掛けた。話し掛けてみると最初は戸惑いをみせるものの、他意がない事が分かると、けっこうあたたかく迎え入れてくれてくれた。こんな身近に、ぜんぜん知らない新しい世界が広がりはじめていた。

様々に「世界」を感じる週末でした。




最近うまく眠れない夜が続いているのだが、これってもしかしたら、飲むのをやめてしまったYakult 1000の効き目が切れたせいなのかもしれないと感じています。

6月14日(火)

今朝、出掛けに子どもに「今日はちょっと肌寒いから、なにか羽織って行きなさいよ」と言っておいたのに、半袖半ズボンで登校していったそうだ。

うむ。

昨日、子どもが突然「今日は学童クラブに18時までいる」と言い出した。17時帰りの要求は梃子でも動かない様子だったため、ここ最近、こちらからは何も言っていなかったので、かなり驚いた出来事だった。

本人の心境の変化や人間関係の広がりも大きいとは思うが、学童クラブで子どもがチェスをやりたいと言ったら、「じゃあ、みんなでチェスのやり方を覚えよう」ということで、学童クラブに無かったチェス盤を買ってくれたのだそうだ。そうしたこともかなり効いているのだろう。とにかくありがたい。

まあ、そんな事もあってか、今日は四月の子どもの入学式以来初めて、時間に余裕を持って家を出ることができたのだけど、肝心の電車が遅れに遅れた。

うむ。




ここ最近、物足りないことはすべて書籍から接種しているが、やっぱりそれだけじゃ駄目だよなとも思う。

6月15日(水)

昨晩も子どもと一悶着。

最近、どこで覚えたのか、気に入らないことがあると「私が馬鹿なんだ! 私なんてこの家にいらないんだ!」と自虐的に拗ねるような態度をとることがあり、これがなかなか厄介で、こちらもどう対応していいのか考え倦ねている。

うむ。

まあ、それはさておき、今日も子どもはいつもの友だちと元気に登校していったようだ。学童クラブは18時まで。我々夫婦が二人とも出社する際は、子どもが登校時間に家を出て、18時まで学童クラブにいてくれることが必須条件となる。そうした条件を、どうにかこうにか無理なくパスしてくれるようになったので、とりあえずのところは胸を撫でおろしている。

まあ、そんなこんなでこれまで色々とあったが、そうこうしているうちにもう夏休みが目前に迫ってきてしまった。この二ヶ月でかなり有給休暇を使ってしまったものの、まだ伝家の宝刀であるリフレッシュ休暇が未使用なので、それなりの夏休み日数は確保できる。ちょっとだいそれた計画でもたてたいところだが、今年の夏休み事情はどんな塩梅なのだろうか。




先週末に妻が友人たちとBTSのDVD鑑賞会を開催していた矢先だったので、昨晩のニュースは相当に衝撃だったようです。

6月16日(木)

今日は特別時程なので、いつもより10分早く元気に友だちと登校していった。

まあ、このように朝は問題ないのだが、最近、夕方に家に帰ってくると決まって情緒不安定気味で、昨晩も、お風呂からあがってからちょっとしたことで大爆発、その後、屈折気味の自虐を経て、しばらくの間しゃくりあげて泣き続けていた。

流石に様子がおかしいので、子どもが落ち着いてからよくよく事情を聞いてみると、月曜日から担任の先生が体調を崩して休んでいることが、大きく影響しているようなのである。

加えて昨日は、先生の病状の経過があまり芳しくないので、来週も休みになるという説明を受けたそうなのだ。

うむ。

学校からの手紙には、復帰時期が明確に書かれていたものの、病状の詳しいことまでは書かれていなかった。おそらく大事では無いと思うのだが、ゆっくり無理なく療養してもらい、元気な姿で戻って来られることを心から願うばかりである。




BTSの件ですが、発表はあくまでも「ソロ活動に専念」であって「活動休止」は誤報である、と妻は強く主張しています。

こちらはこちらで難しい。

6月17日(金)

今朝は、玄関を出ると曲がり角で友だちが待ってくれている姿が見えたので、そのまま一人で友だちのところへ行ってしまったそうだ。いつも友だちとの待ち合わせ場所まで妻が付き添っているので、期せずして、初めての一人登校となったのである。

うむ。

昨晩は、子どももなんとなく安定してきた様子で、久しぶりに家族で穏やかな夜を過ごすことができた。気持ちが高ぶって抑えられなくなってしまうのは仕方ないけれど、激しい気持ちの高ぶりを受け止めるのはなかなか大変なことでもある。正直なところ、少ないにこしたことない。

うむ。

去年、大失敗したミニトマト栽培に今年も挑戦している。去年と同じく葉かび病にやられてしまい、また今年も駄目なのかと諦めかけていたが、あれやこれやと手を掛けたところ、なんとか持ち直してきている。第五花房ぐらいまでは収穫を見込めそう。雪辱を晴らす時が来た。

うむ。




今日は学童クラブの個人面談があるのですが、子どもが帰ってくる時刻と面談時刻が重なるので「ちょっと待っててくれたら一緒に帰れるけど?」と誘ってみたら、にべもなく断られました。

6月20日(月)

目はつぶっているけれど、起きているんだか、夢をみているんだか、寝ているんだか、なんだか訳のわからない状態のまま、寝返りばかりを繰り返し、ぐったりべったりじっとりした気分で朝を迎える。

昨晩あたりから、いよいよ熱帯夜というような、寝苦しさを感じる嫌な夜になってきた。

うむ。

先週金曜日、学童クラブの個人面談があったのだが、15分の面談時間だったところ、話し込んでいるうちに30分も経過してしまっていた。ほとんどの時間、一方的に私が話をしていたにも関わらず、学童の先生からは「お忙しいのに長いお時間すみませんでした」などと気を遣われてしまい、申し訳ないやら恥ずかしいやらで、気の利いた返しもできず、無愛想な挨拶を残して、そそくさとその場を後にしてしまった。

情けない父である。

うむ。




今週はプール開きや遠足などイベントが目白押しなので、どことなく子どもの様子も浮ついているような感じがするが、ただの気のせいかも。

6月21日(火)

夏至である。

今年も半分が終わろうとしているが、この半年の間に様々な事柄が私の身の回りで巻き起こったため、体感としてはとても長い半年だった。解決したこともあるけれど、保留中のこと、進行中のこと、まだまだ懸案事項をいくつも抱えているが、概ね快方に向かっている、と思いたい。

夏至である。

加えて今月の子どもは、若干不安定な時期もあったことはあったが、明確で強固な登校拒否を訴えることもなく、なんとか無事に後半にまで至ることができた。頑なに拒否し続けてきた学童クラブの18時帰りも難なくこなすようになってきたし、下校時には友だちと一緒に寄り道や遠回りをして帰ってくる余裕も出てきているようだ。

夏至である。

とにかく私は良質な睡眠に肉薄していきたい。




順風満帆に育っていたミニトマトだったが、ここに来て、せっかく咲かせた花をポロポロと落とすことが多くなってきた。

何事にも言えることだが、一筋縄でいく事など無いのだ。

6月22日(水)

起き抜けから子どもの不機嫌さに苛立ちを覚えつつ、それでも着替えや支度を根気よく手伝ってやりながら、同時に自分の支度をしていたのだが、ウヤウヤと文句を言ってきたり、ガヤガヤと癇癪を起こしてみたり、ベタベタと纏わり付いてきたりで、不毛な時間だけが過ぎてゆくだけで、どうにもこうにも準備が進まず、とうとう朝から爆発してしまった。

しかし、そんな私の爆発もどこ吹く風か、子どもは「なんかもう慣れてきたから今日は一人で行けそうだな」と言って、さっさと一人で登校していってしまった。

うむ。

爆発した自分が、なんか馬鹿みたいだった。

うむ。




明日は生憎の曇天予報だが、降雨でも炎天でもなさそうなので良かった。明日は子どもの遠足だ。

6月23日(木)

今日は沖縄慰霊の日。式典では我が子とあまり年の変わらぬ子が、戦没者追悼のための自作の詩を、しっかり朗読していた。

今年は沖縄に関する書籍を集中的に読むことにしているが、今日という日が沖縄の人たちにとってどういった重みを持つ日であるのか、今まできちんと知ろうとしてこなかった自分が本当に情けない限りだ。かつて『ありったけの地獄をあつめた』戦場であったことを、いまも『基地の島』であることを、この年齢になるまでしっかり知ろうとしてこなかった自分が本当に恥ずかしい限りだ。

うむ。

さて、今日は子どもの遠足なのだが、私はとにかく眠くてしかたがなく、眠さでパソコン画面に焦点が合わず、忙しいのに仕事が思うように進まない。というのも、昨晩、子どもが私の布団に潜り込んできて、寝相の悪さを思う存分発揮してくれたため、朝方までうまく眠ることができなかったのである。

あまりに寝相が悪いので、子どもも寝不足なのではないかと心配したが、目覚まし時計が鳴る前にパッチリ目を覚まし、張り切り過ぎたためか、待ち合わせていた友だちを置き去りにして、さっさと出掛けていってしまったようである。

ちなみに、子どもの遠足のお弁当の残り物が、今日の私の昼ごはんだ。

まあとにかく、しっかり食べて、しっかり楽しんで、しっかり帰ってきなさい。




そして、今日はしっかり眠りましょう。

6月24日(金)

昨晩も今朝も、子どもの傍若無人な振る舞いに対して、真正面から叱り続けてしまい、家にいると心がどんどん荒んでくるし、ほとほと自分が嫌になるし、どうしたものかと、こんなことを書いていたら、いつも同じようなことをボヤいているなということに思い至り、さらに嫌気が増してくる。

いやはや。

まあ、こうした衝突の中には、少なからず子どもに対する親側の「こうなってもらいたい問題」があって、本来そうしたことは私が一番忌避しているはずなのだが、親の因果な執着のようなものが、自分の中にもしっかり潜んでいることを、痛感せざるを得ないのである。

いやはや。

週末だし、今夜ぐらいは和やかな時間を過ごしたい。




自らの青春の記憶としっかり結びついてしまって、どうしても主観抜きには鑑賞することのできないような作品が、誰にでもひとつぐらいはあると思うけれど、それは人生にとってけっこう重要な幸せの要素ではないかと思う今日このごろ。

私にとってのウォン・カーウァイの映画のように。エモーショナル過ぎて名作かどうかも分からないぐらいに。夜の香港のように。

6月25日(土)

昨晩は、切望した甲斐あってか、とても和やかな時間を家族で過ごすことができ、今年初の熱帯夜にも関わらずぐっすり眠ることができたのだが、実のところ、子どもとの関係がギスギスする原因は、私の心の余裕にこそあるような気がしている。というか、ほとんどそれが原因だ。

うむ。

今日は暑い。来週は物凄い暑さのようだ。

もう夏ではない何か別の季節になってしまったようだ。


皆さん驚かれるかもしれませんが、先週から私、基本的にマスク無しで過ごしています。

だって暑いんだもん。

6月27日(月)

寝苦しいのかなんなのか、昨晩の子どもの寝相がめちゃくちゃで、こっちに来たかと思うとあっちへ行き、そっちへ行ったかと思うとこっちに来たり、本当に寝ているのか? と思うほど常に動いているような状態だったため、こちらもおちおち寝ていられなかった。

そんなわけで、週明けから寝不足のうえ、朝から胃腸の調子も芳しくなく、早くも夏バテのようなヘトヘト&ヘロヘロな状態で家を出ると、既に灼熱となった太陽が干乾びた私に容赦なく照りつけてくるのだった。

今日の仕事の進行は早々に諦めて、とにかく、生き残ることを最優先に考えて、なんとか乗り切ろうと思っている。

しかし、残念ながらとうとう異常気象が通常のこととして定着してしまったようである。これから訪れる季節はもはや我々の知る「夏」ではない。何かまた別の季節として名付け直すべきである。




国道を隔てた隣の小学校の1年生は1クラス40人で4クラスあるため、1年生でも学童に入れないそうだ。

今の義務教育環境は、あらゆる面で、運を天に任せるようなことになっている。

6月28日(火)

午前中だけの短時間、現場作業の応援ができる社員を募集していた。

ちょっと体を動かすことで不眠解消の一助になればと思い、軽い気持ちで参加を申し出たのだが、私の目論見とは裏腹に、この暑さの中での屋外作業だったため、短時間の軽作業だったにも関わらず、汗びっしょりになってしまった。

すぐにシャワーを浴びて、いつもより多めの昼飯をとり、気を取り直して、午後はしっかり働くぞ! と思ったのだけど、絶妙な疲労とほど良い気怠から来る睡魔に襲われて、仕事どころではなかった。

睡魔には、できれば夜に襲われたかったのに。思い通りにはいかないものである。




入院していた子どもの担任の先生が、昨日から復帰されたそうだ。まだ本調子ではないようなので、できるだけゆっくりじっくり、無理なく調子を取り戻してもらいたいと思う。教員の激務ぶりはあちこちで言われているし、実際に見聞きもするので。本当に。

6月29日(水)

今朝は少し早起きをして、まだ屋外で活動できる気温のうちに、梅雨で伸び切った庭の植物の剪定やごみ出しなどの所用を済ませ、近所でクロワッサンとコーヒーを買ってきて、久しぶりに余裕ある朝の時間を堪能したのだった。

今日の午前中は会社で(くそどうでもいい)座学の研修があるので、それを見越した朝活なのであった。

今夜は妻の帰りが遅いため、やはりちょっと余裕を持っておきたいと思い、急遽早退することにした。子どものこと以外で早退するのはかなり久しぶりだ。

朝活や早退はこうあるべきだな。うむ。




子どもにも今日はいつもより早く帰って来るよう言ってある。

6月30日(木)

昨晩は子どもと一緒に夕飯を作り、一緒に片付けをし、一緒に風呂に入り、一緒に寝た。実に平和な父子水入らずの時間を過ごしたのだが、今朝、子どもが突然、やっぱり学童クラブは17時までにして欲しいと言うので、またちょっと何かあったのかなと思って事情を聞くと、今夜も一緒に夕飯を作りたいから、という理由だった。

うむ。

6月は本日の登校で初めての1カ月連続無遅刻無欠席を子どもが達成した。

4月の入学式から3カ月間、子どもの目まぐるしい変化に我々もかなり翻弄されたが、最初の状況から考えると、子どもの反応も表情もかなりしっかりしてきた印象がある。

うむ。

何が良いかなんて分からないけれど、まあ、そんな感じの今日このごろだ。




今朝も早起きをして、少し余裕を持った朝時間を過ごしていましたが、余裕を持ちすぎて遅刻ギリギリになりました。